タカ・クノウ
タカ・クノウ — 多才な格闘家の経歴
タカ・クノウ（本名：久能 孝徳）は、1967年5月18日生まれの日本人柔術家、総合格闘家、プロレスラーです。東京都出身で、オリンピックメダリストの太田章が主宰する「チーム太田章」に所属しています。
来歴
彼の格闘技キャリアは柔道に始まりました。国士舘高校まで柔道を続け、卒業後は自衛隊体育学校に進みグレコローマンスタイルを学びました。しかし、約1年後には除隊し、1990年にアメリカへ渡米。ロサンゼルスに拠点を置き、ボディビルを中心としたトレーニング理論を修得します。
アメリカでの生活の中で、インストラクターや指圧師として活動していたタカは、2001年にアメリカン・インターナショナル・グラップリング大会に参加し、ブラジリアン柔術の黒帯選手であるアミリカ・シピリに一本勝ちを収めました。この勝利が評価され、「日本人柔道家として木村政彦以来50年ぶりに黒帯の柔術家から一本勝ちをした選手」として注目を浴びることになります。
その後、2004年にブラジリアン柔術のパンアメリカン選手権では、黒帯ペサード級で優勝を果たしました。この成功を経て、2005年に日本に帰国し、太田章を師と仰ぎます。帰国後、彼は同年12月2日に総合格闘技イベント「DEEP」に参戦し、佐々木有生に対戦するも1ラウンドでKO負けを喫しました。
続く2006年には「DEEP 26 IMPACT」に出場し、水口清吾と再度面对しましたが、敗北を喫する結果となりました。
タカのプロレスデビューは2007年6月29日にアントニオ猪木が主催するイノキ・ゲノム・フェデレーション（IGF）で行われた旗揚げ戦で、対小原道由との試合で果たされました。これを皮切りに、彼はプロレス界でも存在感を示し、IGFの第2弾興行では浜中和宏に対して三角絞めでTKO勝利を収めています。
その後、2008年にはスイスで行われた国際レスリング連盟主催のグラップリング世界選手権に出場し、1回戦で敗れたものの、敗者復活戦で勝ち上がり3位に入賞しました。さらに、2010年にはポーランドのクラクフで開催された第3回グラップリング世界選手権にて金メダルを獲得し、日本選手として初めてのグラップリング世界チャンピオンとなりました。
また、同年に北京で開催されたスポーツアコードワールドコンバットゲームズに日本代表として参戦し、ノーギ90kg級で5位に入賞しています。さらに、2017年にはコンバットレスリング世界選手権にて金メダルを獲得しました。2019年には後楽園ホールで行われた大会にて、三州ツバ吉とタッグを組んで倉島信行に勝利を収めました。
人物
タカ・クノウは40歳でプロレスデビューを果たしましたが、自らの身体年齢については「28歳」と公言し、年齢に関わらず若々しさを保っています。また、彼のテーマ曲には「G線上のアリア」を使用しており、これはジャンボ鶴田のテーマ曲でもあります。
戦績
タカ・クノウはそのキャリアを通じて、数多くの競技会で戦績を積み重ねてきました。彼の格闘技に対する情熱と実力は、今後も多くのファンに支持され続けることが期待されます。
関連項目
外部リンク
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