タクナ

タクナ (Tacna)

タクナは、ペルー共和国の南部に位置する都市で、タクナ県の県都です。チリとの国境に近く、ペルー最南端の都市として知られています。2021年の人口は約32万6千人です。

地理

タクナは広大な面積14,766平方キロメートルを誇り、カプリーナ川の谷に位置しています。標高は562メートルです。

気候

タクナの気候は、年間を通して温暖で過ごしやすいのが特徴です。

夏（1月～3月）: 平均気温は25℃から28℃。
冬（6月～8月）: 平均気温は6℃から13℃。

歴史

タクナは、その歴史において重要な役割を果たしてきました。

1836年～1839年: ペルー・ボリビア連合の首都として機能。
1880年6月: 太平洋戦争中にチリ軍によって占領。
1929年: ペルーに返還。

産業

タクナの主要な産業は、観光業と農業です。

農業

タクナは、オリーブやオレガノなどの特産品で知られています。特にオレガノは、ペルー国内生産量の8割以上をタクナが占めています。

姉妹都市

タクナは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

プーノ (ペルー)
アリカ (チリ)
イキケ (チリ)
ラパス (ボリビア)
Magdalena (ペルー)
メンドーサ (アルゼンチン)
アンバート (エクアドル)

交通

タクナは、南米の交通の要衝としての役割も担っています。

道路: パナメリカンハイウェイ（南 Panamericana Sur、北 Panamericana Norte）を経由して、ボリビア、チリ、アルゼンチンと繋がっています。チリのアリカとの国境は24時間開いており、国際的な物流・人の流れを支えています。
鉄道: チリのアリカとは鉄道で結ばれています。100年以上の歴史を持つこの鉄道は、老朽化のため2012年3月から運休していましたが、2015年1月から改修工事が行われる予定です。駅は現在、鉄道博物館として公開されています。
バス: リマ、アレキパ、モケグアなどの国内都市への便が頻繁に運行している他、アリカへの国際バスも多数運行しています。アリカへは、バス会社によっては25分間隔で運行しており、所要時間は約1時間半です。乗り合いタクシーも利用可能です。
航空: カルロス・シリアニ・サンタ・ロサ国際空港から、リマやアレキパへの国内線が就航しています。
リマ: 約1.5時間
アレキパ: 約1.5時間

観光地

タクナには、数多くの観光スポットがあります。

鉄道博物館
タクナ大聖堂
タクナ・アーチ
タクナ装飾噴水
セラの家
タクナ市民劇場
タクナ歴史博物館
タクナ公立図書館
タクナ裁判所
ブログネシ通り
タクナ・鉄道公園
ティカコ温泉

参考文献

『Tacna ciudad Heroica』（REGIÓN TACNA)、REGIÓN TACNA、2014、タクナ州通商観光局
『Resultados preliminares Censo』（INEI)、2007

外部リンク

* 公式サイト

もう一度検索