ダレル・ウィットモア

ダレル・ラモント・ウィットモアは、1968年11月18日にアメリカ合衆国バージニア州で生まれた元プロ野球選手です。外野手として活躍しました。

プロ入りとインディアンス傘下時代

ウィットモアは、1987年のMLBドラフトでトロント・ブルージェイズから指名を受けましたが、契約には至りませんでした。その後、1990年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから2巡目指名を受け、入団しました。大学時代には野球だけでなく、アメリカンフットボールでもディフェンシブバックとして活躍する二刀流選手でした。

1992年には、A+級のキンストン・インディアンスで121試合に出場し、打率.280、10本塁打、52打点、17盗塁という好成績を残しました。

マーリンズ時代

1992年11月に行われたエクスパンションドラフトで、フロリダ・マーリンズに指名され、移籍しました。1993年には、AAA級のエドモントン・トラッパーズで打率.350を超える好成績をマークし、6月にメジャー昇格を果たし、6月25日にメジャーデビューしました。この年は76試合に出場し、打率.204、4本塁打、19打点を記録しました。

千葉ロッテ時代

1996年6月、ウィットモアはウェス・チェンバレンと共に千葉ロッテマリーンズに入団し、来日しました。前年2位と躍進したロッテは、フリオ・フランコとピート・インカビリアの退団に伴い、新たにジャック・ドウティーとスパイクという外国人野手を獲得しましたが、両者とも不振のため解雇。そこで、打線強化を期待され入団したのがウィットモアとチェンバレンでした。

ウィットモアは、6月23日の対近鉄バファローズ戦でデビュー。主に3番、5番としてクリーンナップを任され、12本塁打の長打力に加え、12盗塁を記録する走力も見せました。しかし、首脳陣の期待に応えるほどの活躍とはならず、この年限りで自由契約となり、退団しました。また、8月22日の対ダイエー戦では、死球の判定を巡って塁審に暴言を吐き、退場処分を受けています。

千葉ロッテ退団後

帰国後はアメリカ球界に復帰し、2001年まで主にAAA級でプレーしましたが、メジャーに復帰することはできませんでした。2002年には、アメリカ独立リーグのアトランティックリーグに加盟するロングアイランド・ダックスに入団。その後、メキシカンリーグのタバスコ・キャトルメンでプレーし、この年限りで現役を引退しました。

詳細情報

ウィットモアは、NPBでの出場は1年のみでしたが、その俊足と長打力は観客を魅了しました。彼のNPBにおける記録は以下の通りです。

初出場・初先発出場：1996年6月23日、対近鉄バファローズ12回戦（藤井寺球場）、3番・中堅手として出場
初安打：同上
初本塁打・初打点：1996年6月25日、対福岡ダイエーホークス14回戦（福岡ドーム）9回表にヒデカズから2ラン

背番号

17 （1993年 - 1995年）
* 21 （1996年）


ウィットモアの選手としてのキャリアは、メジャーでの活躍期間は短かったものの、その才能は多くの野球ファンに記憶されています。特に、千葉ロッテマリーンズでのプレーは、日本の野球ファンにも印象深く残っています。

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