チャールズ・レノックス (第2代リッチモンド公爵)

第2代リッチモンド公爵 チャールズ・レノックス

チャールズ・レノックス（1701年5月18日 - 1750年8月8日）は、イギリスの貴族であり、政治家でした。初代リッチモンド公爵チャールズ・レノックスの息子として生まれ、父の跡を継いで公爵位を継承しました。

生涯

1701年、チャールズ・レノックスはサセックス州のグッドウッド・ハウスで誕生しました。彼は王立近衛騎馬連隊に入隊し、軍人としてのキャリアをスタートさせ、最終的には少将にまで昇進しました。

政治家としては、1722年から1723年にかけてチチェスター選挙区から選出され、庶民院議員を務めました。1723年5月27日には父の死に伴い、第2代リッチモンド公爵位を継承し、貴族院議員となりました。

1724年2月には王立協会フェローに選出され、科学の世界にも足跡を残しました。また、同年から1725年にかけてはフリーメイソンのイングランド首位グランドロッジのグランドマスターを務め、フランスでのフリーメイソン活動を支援しました。彼のリーダーシップは、フリーメイソン運動の発展に大きく貢献しました。

1726年から1735年まで寝室侍従長、1735年から1750年まで主馬頭を務めるなど、王室との関係も深く、1735年には枢密顧問官に列せられました。さらに、1739年に創設された捨子養育院の初代総裁の一人としても活動し、社会福祉にも貢献しました。

1750年には王立近衛騎馬連隊の名誉連隊長に就任。王立協会や考古協会との関係も深く、晩年には考古学協会の会長を務めました。所領の一角に動物を収集し、動物園を無料公開するなど、文化的な貢献も行いました。

1750年8月8日、チャールズ・レノックスはサリー州のゴダルマイングで亡くなりました。公爵位は、長男のチャールズ・レノックスが引き継ぎました。

栄典

1723年5月27日、第2代リッチモンド公爵（イングランド貴族）
1723年5月27日、第2代レノックス公爵（スコットランド貴族）
1723年5月27日、第2代オービニー公爵（フランス貴族）
1723年5月27日、第2代マーチ伯爵（イングランド貴族）
1723年5月27日、第2代ダーンリー伯爵（スコットランド貴族）
1723年5月27日、第2代セトリントン男爵（イングランド貴族）
1723年5月27日、第2代トーボールトン卿（スコットランド貴族）

勲章

1725年、バス勲章ナイト（KB）
1726年、ガーター勲章ナイト（KG）

家族

1719年、初代カドガン伯爵ウィリアム・カドガンの娘サラと結婚しました。この結婚は、両親のギャンブルの負債を相殺するために決められたものでしたが、二人の間には12人の子供が生まれました。

1. ジョージアナ・キャロライン・レノックス（1723年 - 1774年） - 初代ホランド男爵ヘンリー・ホランドと結婚。
2. チャールズ・レノックス（1724年） - マーチ伯爵（儀礼称号）。早世
3. ルイーザ・マーガレット・レノックス（1725年 - 1728年） - 早世
4. アン・レノックス（1726年 - 1727年） - 早世
5. チャールズ・レノックス（1730年） - マーチ伯爵（儀礼称号）。早世
6. エミリア・メアリー・レノックス（1731年 - 1814年） - 初代リンスター公爵ジェイムズ・フィッツジェラルド、ウィリアム・オギルヴィと結婚
7. チャールズ・レノックス（1735年 - 1806年） - 第3代リッチモンド公爵位を継承。
8. ジョージ・レノックス（1737年 - 1805年） - 陸軍軍人
9. マーガレット・レノックス（1739年 - 1741年） - 早世
10. ルイーザ・オーガスタ・レノックス（1743年 - 1821年） - トマス・コノリーと結婚。
11. サラ・レノックス（1745年 - 1826年） - 第6代準男爵チャールズ・バンバリーと結婚
12. セシリア・レノックス（1750年 - 1769年）

参考文献

森護『英国の貴族 遅れてきた公爵』大修館書店、1987年。ISBN 978-4469240979。

もう一度検索