テディ・ブリッジウォーター

テディ・ブリッジウォーター：不屈の精神でフィールドを彩るQB

テディ・ブリッジウォーター（Theodore Edmond Bridgewater Jr.、1992年11月10日生まれ）は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身のプロアメリカンフットボール選手。現在はNFLのデトロイト・ライオンズに所属し、クォーターバック（QB）として活躍しています。

大学時代の輝かしい実績

ブリッジウォーターは2011年にルイビル大学に入学し、その才能を早くから開花させました。1年生のシーズン途中から先発QBに抜擢されると、2,129ヤードを投げ、14TD、12INTという目覚ましい成績を記録。ビッグイーストの年間最優秀新人に選出されました。2年生になるとさらに成長を遂げ、12試合中11試合に出場し、3,452ヤード、25TD、7INTという素晴らしい数字を残し、ビッグイーストの年間最優秀攻撃選手に輝きました。

2013年シーズンには、チームをシュガーボウル出場に導き、大学No.1ディフェンスを誇るフロリダ大学を相手に266ヤード、2TDを記録。チームを33-23の勝利に導き、自身もMVPに選ばれるという最高の形で大学でのキャリアを締めくくりました。

NFLでの挑戦

2014年のNFLドラフトでは、1巡目（全体32位）でミネソタ・バイキングスに指名され、プロの世界に足を踏み入れました。トレーニングキャンプではマット・キャセルとの先発争いの末、控えQBとしてシーズンを迎えますが、第3週にキャセルが怪我でシーズン絶望となると、第4週から先発の座を掴みました。2014年シーズンは14試合に出場（先発13試合）し、2,919ヤード、14TD、12INTを記録。プロフットボール・ウィークリーのオールルーキーチームにも選出されるなど、将来を嘱望される活躍を見せました。

2015年シーズンも先発QBとしてチームを牽引しましたが、開幕戦で5サックを浴びるなど苦戦。しかし、その後は着実に調子を上げ、第7週のライオンズ戦では316ヤード、2TDを記録するなど、素晴らしいパフォーマンスを披露しました。最終週のパッカーズ戦では自身最低のQBレイティングに終わったものの、チームは勝利し、6年ぶりの地区優勝を果たしました。シーホークスとのワイルドカードプレーオフでは敗れたものの、プロボウルに選出されるなど、充実したシーズンを送りました。

しかし、2016年8月30日の練習中に膝を脱臼、前十字靭帯を断裂という大怪我に見舞われ、シーズン中の復帰は絶望的となりました。チームは急遽サム・ブラッドフォードを獲得し、ブリッジウォーターの穴を埋めようとしましたが、プレーオフ進出はなりませんでした。その後もリハビリに励みましたが、2017年シーズンはPUPリスト入りとなり、しばらく戦列を離れることとなりました。第15週のベンガルズ戦で途中出場した際には、ファンからスタンディングオベーションで迎えられ、その復活を待ち望む声が多く寄せられました。

セインツでの復活、そしてパンサーズへ

2018年、ブリッジウォーターはジェッツと契約後、セインツへトレード。2019年には、怪我で離脱したドリュー・ブリーズの代役として先発出場し、5戦全勝という素晴らしい成績を収めました。

2020年には、パンサーズと3年契約を結び、先発QBとして活躍。キャリアハイの成績を残しましたが、オフにダーノルドが加入したことで、再びトレードを模索することとなりました。

ブロンコス、ドルフィンズを経てライオンズへ

2021年にはブロンコスへトレードされ、ロックとの先発争いを制して先発QBの座を掴みました。しかし、怪我などもあり、シーズン途中で離脱。2022年にはドルフィンズで控えQBを務めました。

2023年、ライオンズと契約。一度は引退を表明しましたが、2024年、母校のコーチを辞任し、ライオンズと再契約し、現役復帰。ゴフのバックアップとしてチームを支えています。

度重なる怪我を乗り越え、不屈の精神でフィールドに立ち続けるブリッジウォーター。彼のこれからの活躍に、ますます目が離せません。

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