テレビ朝日日曜8時連続ドラマ

連続テレビドラマ放送枠の歴史

本項では、1962年8月から1993年9月までの32年間にわたって、NETテレビ（後のテレビ朝日）系列で毎週日曜日の夜に編成されていた連続テレビドラマの枠について詳しく見ていきます。

番組編成の変遷

2024年の現況では、この時間帯はバラエティ番組が主に放送されていますが、過去には『NECサンデー劇場』や『GASグランド劇場』などの単発ドラマが放送されていました。連続ドラマがこの枠で放送されるようになったのは、1962年8月からであり、これはかつての21時台で放送されていた『この地果つるまで』が、枠の交換を経てこの時間帯に繰り上がった結果です。

その後も数年間、刑事ドラマや海外ドラマが中心に放送され、時にはバラエティ番組やプロ野球中継、日曜映画劇場が挿入されました。1968年4月には新たに時代劇枠が設けられるまで、様々なジャンルの番組が展開されていました。

1977年8月から再び現代ドラマ枠に移行したあと、1978年には時代劇が復活しましたが、1988年4月にはクイズ番組も放送され、1993年9月まで刑事ドラマが主に放送され続けました。特に名作として挙げられるのが石原プロモーションの制作による『西部警察』（1979年 - 1984年）で、この作品は大ヒットを記録しました。放送終了後も、同社の作品は引き続き放送され、人気を博しました。

歴代作品一覧

この枠で放送された番組は多岐にわたり、その中には海外ドラマも含まれています。主な作品を以下に示します。

第1期（1962年）

• - 『この地果つるまで』（1962年8月 - 9月）
• - 『はちまき大将』（1962年10月7日 - 1963年4月7日）

（放送時間：20:00 - 20:45）

第2期（1964年〜1966年）

• - 『バージニアン※』（1964年4月 - 1966年1月）

（放送時間：20:00 - 21:26）

第3期（1966年〜1968年）

• - 『凍原』（1966年10月 - 12月）
• - 『警視庁物語』（1967年1月 - 4月）
• - 『刑事さん』（第1シリーズ、1967年4月 - 6月）
• - 『ターザン※』（1967年7月 - 10月）
• - 『七つの顔の男』（1967年10月 - 1968年1月）
• - 『特攻ギャリソン・ゴリラ※』（1968年1月 - 3月）

第4期（1977年〜1978年）

• - 『あの手この手お隣りさん!』（1977年8月7日 - 9月25日）
• - 『気になる季節』（1977年10月16日 - 1978年3月26日）
• - 『浮浪雲』（1978年4月2日 - 9月10日）

第5期（1979年〜1986年）

• - 『西部警察シリーズ』（1979年10月14日 - 1984年10月22日）
• - 『私鉄沿線97分署』（1984年10月28日 - 1986年9月14日）

第6期（1988年〜1993年）

• - 『ゴリラ・警視庁捜査第8班』（1989年4月2日 - 1990年4月8日）
• - 『ザ・刑事』（1990年4月15日 - 9月30日）
• - 『ララバイ刑事'91 → '92』（1991年10月20日 - 1992年4月5日）
• - 『真夏の刑事』（1992年4月12日 - 9月27日）
• - 『愛しの刑事』（1992年10月18日 - 1993年3月21日）
• - 『ララバイ刑事'93』（1993年4月11日 - 9月19日）

地域による放送状況

テレビ朝日系列のフルネット局が存在しない地域でも、この時間帯のテレビドラマは放送されていました。具体的には、北陸放送や山陰放送などでは2日遅れでの放送が行われていました。また、秋田放送や山梨放送など他の地域でも異なるタイムスケジュールでの放送が行われていました。

こうした様々な編成を経て、放送されていたドラマやバラエティ番組は多くの視聴者に親しまれてきました。この放送枠は、日本のテレビドラマ史において重要な位置を占めており、ファンにとっても懐かしい思い出とともに語り継がれることでしょう。

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