ディック・ガーメイカー

ディック・ガーメイカー（Richard Eugene Garmaker、1932年10月29日 - 2020年6月13日）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。NBAの黎明期にミネアポリス・レイカーズで活躍しました。

ミネソタ州ヒビングで生まれたガーメイカーは、ジョージ・マイカン時代のレイカーズから、エルジン・ベイラー、ジェリー・ウェストの時代への過渡期にチームに在籍しました。レイカーズは1950年代前半にジョージ・マイカンらの活躍で三連覇を達成しましたが、マイカンやジム・ポラードといった主力選手が次々と引退し、チームは衰退期を迎えていました。

ガーメイカーは1955年のNBAドラフトで、地元出身選手を指名できる地域指名を受けてレイカーズに入団しました。実は、その前年の1954年のNBAドラフトでもレイカーズから9巡目80位で指名されており、2度目の指名を経ての入団となりました。

ルーキーイヤーの1955-56シーズンは平均5.7得点と目立った成績は残せませんでしたが、翌1956-57シーズンには大きく成長し、平均16.3得点、4.7リバウンドを記録しました。この活躍により、オールスターに初選出され、オールNBA2ndチームにも選ばれています。

レイカーズは、王朝時代の中心選手であったヴァーン・ミッケルセンや、新戦力のクライド・ラブレット、そしてガーメイカーらを中心にチームの再建を図りましたが、チームの衰えを止めることはできませんでした。1957-58シーズンには、19勝53敗とフランチャイズ史上最低の勝率を記録してしまいます。1958年にはエルジン・ベイラーが入団し、チームはレギュラーシーズンこそ負け越したものの、プレーオフではNBAファイナルに進出し、ボストン・セルティックスと初のファイナル対決を繰り広げるなど、復興に向けて前進しました。しかし、ガーメイカーは1959-60シーズンの途中に、新人レイ・フェリックスとのトレードでニューヨーク・ニックスに移籍することになりました。

ニックスでは1960-1961シーズンに平均15.6得点、3.9リバウンドを記録しましたが、このシーズンを最後に現役を引退しました。NBAでの通算成績は、6シーズン421試合に出場し、5,597得点、1,748リバウンド、平均13.3得点、4.2リバウンドでした。

主な業績

オールスター選出: 1957年－1960年
オールNBA2ndチーム選出: 1957年

ガーメイカーは、レイカーズの過渡期を支えた選手として、その名を知られています。

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