デビッド・ヒース

デビッド・ヒースは、1969年フロリダ州タンパ生まれのプロレスラーである。リングネームはギャングレル、バンパイア・ウォリアーなど複数存在する。そのキャリアは1988年のデビューから始まり、フロリダのインディー団体を経てカナダへと活躍の場を広げた。

初期のキャリアにおいては、トム・ナッシュとの覆面タッグチーム『ザ・ブラックハーツ』を結成。『オペラ座の怪人』を思わせる怪奇的なコスチュームとキャラクターで注目を集めた。1991年には全日本プロレスに初来日し、アジアタッグ王座への挑戦など幾度と来日を果たしたものの、キャリア不足から十分な活躍はできなかった。その後、ザ・ブラックハーツを脱退し素顔で活動するようになる。

1993年にはメンフィスのUSWAにおいて、吸血鬼ギミックのバンパイア・ウォリアーとして変貌を遂げる。マネージャーには後の妻となるルナ・バションを迎え、USWA南部ヘビー級王座を獲得するなど成功を収めた。1994年にはIWAジャパンに参戦。1995年にはECWでも活躍し、トミー・ドリーマーらと抗争を繰り広げるなど、アメリカ各地で経験を重ねた。その後、再びザ・ブラックハーツを再結成、IWAジャパンにも参戦している。

1998年、デビッド・ヒースはWWF（現WWE）へと活躍の場を移し、リングネームをギャングレルとしてデビュー。血を模した液体を用いた衝撃的な入場パフォーマンスでヒールとして人気を博した。エッジ、クリスチャンと共にゴシック系ユニット『ザ・ブルード』を結成し、ジ・アンダーテイカー率いる『ミニストリー・オブ・ダークネス』の一員となるなど、大きな成功を収める。しかし、その後は『ヒート』などの前座番組に甘んじるようになり、体重増加なども影響して2001年にWWFを解雇された。

インディー団体での活動を経て、2004年にWWEと再契約。スマックダウンでアンダーテイカーを襲撃するなど話題を呼ぶも、再びフェードアウトしていった。2005年にはOVWに登場するも7月に解雇。2006年にはECWへの参戦が予定されたものの、これも実現せず契約解除された。しかし、RAW15周年記念大会には出場している。

その後はカリフォルニアを拠点に、西海岸や深南部、そしてヨーロッパのインディー団体などで活躍を続けた。ハルク・ホーガン主催のイベント『ハルカマニア』への参戦や、JCW、HOHなど様々な団体への参戦を通して、レスラーとしてのキャリアを積み重ねていった。

私生活では、元妻は往年の名レスラー、ブッチャー・バションの娘であるルナ・バション。1994年に結婚し2児をもうけたものの、2006年に離婚している。近年は、アノアイ・ファミリーのリキシとブラック・パールが主宰するKPA（KnokX Pro Academy）でトレーナーを兼任しながら、第一線でレスラーとしての活動を続けている。得意技はインペイラー、コーク・スクリュー・エルボー、ブラッド・スピットなどである。

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