トゥンソン駅

トゥンソン駅：タイ南部鉄道の要衝



トゥンソン駅（タイ語: สถานีรถไฟชุมทางทุ่งสง）は、タイ王国南部ナコーンシータンマラート県トゥンソン郡に位置する、タイ国有鉄道南本線の重要な駅です。トゥンソン郡の中心部に位置しており、市街地の西側に面しているため、交通の便が非常に良いのが特徴です。

駅の概要



トゥンソン駅は一等駅に指定されており、全ての列車が停車します。1日に22本（11往復）の列車が発着し、その内訳は特急3往復、急行2往復、快速4往復、普通2往復と、様々な種類の列車が利用できます。この駅は単なる旅客駅としてだけでなく、貨物取扱施設や車両基地も併設しており、広大な敷地に多様な鉄道施設が整備されています。

歴史



トゥンソン駅の歴史は、1914年1月1日に南本線カンタン支線のトゥンソン分岐駅 - フワイヨート駅間の開通とともに終着駅として開業したことに始まります。しかし、わずか9ヶ月後の10月1日にはパッタルン駅まで路線が延長され、途中駅となりました。さらに、1915年2月14日には当駅から北方のバーンナ駅までが開業し、分岐駅としての役割を担うようになりました。

1916年にはバンコク方面への路線も全通し、トゥンソン駅は南部の交通網における重要な結節点としての地位を確立しました。この駅の開通は、地域の発展に大きく貢献し、人々の生活を大きく変えました。

開業の歴史



駅の構造



駅の構造は、単式ホーム1面と島式ホーム2面、合計3面3線を有する地上駅です。駅舎はホームに面しており、利用者にとって使いやすい設計となっています。

駅周辺



駅の周辺には、南本線とカンタン支線の分岐点にある公園に、引退した蒸気機関車277号機が静態保存されています。この機関車は1929年にドイツのハノマグ社で製造されたもので、鉄道ファンにとっては見逃せないスポットとなっています。

また、駅から500メートルの場所にはトゥンソンバスターミナルがあり、バスでのアクセスも可能です。このため、長距離移動や他地域へのアクセスも容易です。

参考文献



  • - 高田隆雄『タイ国の蒸気機関車』（エリエイ出版部、1978年）
  • - 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』（京都大学学術出版会、2010年）ISBN 978-4-87698-848-8
  • - 渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』（文芸社、2013年）ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目




外部リンク




トゥンソン駅は、タイ南部における鉄道の重要な拠点であり、その歴史と構造は鉄道ファンだけでなく、地域の人々にとっても重要な存在です。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。