フワイヨート駅

フワイヨート駅について

フワイヨート駅は、タイ南部トラン県フワイヨート郡に位置するタイ国有鉄道南本線カンタン支線の駅です。人口約9万人が暮らすフワイヨート郡の中心部に位置し、町の主要な交通拠点として機能しています。駅の西側には市街地が広がっており、利便性が高いのが特徴です。駅の近くには国道4号線が通っており、バスを利用することも可能です。

バンコクからは約800km離れており、急行列車を利用すると約15時間かかります。バンコクとの間には、トラン駅始発の急行列車とカンタン駅始発の快速列車、合わせて1日2往復の直通夜行列車が運行されています。これにより、首都圏からのアクセスも確保されています。

歴史

タイ国有鉄道南本線の建設は、ペッチャブリー駅、ソンクラー駅、カンタン駅の3箇所から同時に開始されました。フワイヨート駅は、カンタン駅側からの第一期工事によって建設され、1913年4月1日に終着駅として開業しました。その後、1914年1月1日にはトゥンソン駅まで延伸され、中間駅となりました。

開業当初の路線状況は以下の通りです。

1913年4月1日：カンタン駅 - フワイヨート駅間が開業 (49.26km)
1914年1月1日：フワイヨート駅 - トゥンソン駅間が開業 (43.74km)

駅構造

フワイヨート駅は、切欠き単式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅舎はホームに面しており、乗降が容易に行えます。単式ホームではありますが、側線が設けられているため、棒線駅ではありません。駅構内はシンプルながらも機能的な構造となっています。

駅周辺

駅周辺には、カオ・プー＝カオ・ヤー国立公園があります。自然に囲まれたこの地域は、観光客にも人気のスポットです。

参考資料

柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年 ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』文芸社、2013年 ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道南本線

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