トニー・クルーズ

アーノルディ・アンソニー・クルーズ：カージナルスを支えたバックアップ捕手の軌跡

アーノルディ・アンソニー・"トニー"・クルーズ（Arnoldi Anthony "Tony" Cruz, 1986年8月18日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州出身の元プロ野球選手です。右投右打の捕手として、主にセントルイス・カージナルスで活躍しました。

プロ入りとカージナルス時代

2007年のMLBドラフト26巡目（全体802位）でセントルイス・カージナルスから指名され、プロの道へ進みます。2011年5月23日にメジャー初昇格を果たし、正捕手ヤディアー・モリーナのバックアップとして、貴重な役割を担うことになります。

2011年は38試合に出場し、打率.262という成績を残しました。守備では20試合でマスクを被り、無失策と堅実なプレーを見せました。また、ユーティリティ性も持ち合わせており、三塁手、一塁手、右翼手、二塁手としても出場しています。

2012年は、モリーナの親族の不幸により一時帰郷した影響で、出場機会が増加。51試合に出場し、メジャー初となる三塁打と本塁打を記録しました。盗塁阻止率31％はリーグ平均を上回る数字でした。

2013年も51試合に出場。打撃面ではやや不振でしたが、捕手としての守備は前年より向上し、盗塁阻止率は33％を記録しています。

2014年は、モリーナの故障者リスト入りにより、スタメン出場の機会が増加しました。打率は.200でしたが、自己最多の17打点を記録。ポストシーズンでは、ジャイアンツ戦でマディソン・バンガーナーから本塁打を放ちました。

2015年は、キャリアハイとなる69試合に出場。1シーズンで複数本塁打を記録するのは、この年が初めてでした。守備では自己最多の51試合でマスクを被り、無失策と堅実なプレーを見せました。

ロイヤルズ、パドレス傘下、レッズ時代

2015年12月2日にカンザスシティ・ロイヤルズへトレード移籍。しかし、2016年はメジャーでの出場機会は僅か4試合に終わり、AAA級オマハでの出場が主となりました。オフに自由契約となります。

2017年はサンディエゴ・パドレスとマイナー契約。AAA級エル・パソでプレーしましたが、メジャー昇格はなりませんでした。オフにFAとなります。

2017年12月19日にシンシナティ・レッズとマイナー契約。2018年はAAA級ルイビルで開幕を迎え、その後メジャー契約を結びましたが、同年6月に自由契約となりました。

クルーズは、MLBを代表する名捕手モリーナの陰に隠れながらも、与えられた役割を忠実にこなし、チームを支え続けた名脇役でした。堅実な守備と勝負強い打撃で、カージナルスファンに記憶される選手の一人です。

年度別打撃成績

詳細割愛

背番号

48（2011年 - 2015年）
7（2016年）
17（2018年）

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