トピカ (カンザス州)

トピカ（Topeka）

トピカはアメリカ合衆国カンザス州の州都で、2020年の人口は126,587人を数え州内で5番目に大きな都市です。この街はカンザス川に沿って広がり、都市圏では約232,594人の住民が暮らしています。カンザスシティからは西へ約100キロ、ウィチタ市からは北東に220キロの位置にあります。周辺の大学であるカンザス大学があるローレンス市には西へ約40キロ、カンザス州立大学のマンハッタン市には東へ約80キロの距離です。

トピカに因んだアメリカ海軍の艦艇には、USS Topekaと名付けられた戦艦が3隻存在します。市名の由来は、ネイティブアメリカンのカンサ族やアイオワ族の言語で「ジャガイモ」や「ジャガイモを育てるに適した土地」を意味するとされています。

歴史

1840年代、ネイティブアメリカンの3姉妹がオレゴン・トレイルの途中、カンザスシティから西へ約60マイルの場所で渡し船を運営したことが、トピカの基盤を作ることとなります。1854年からは自由州の町として整備が進められ、蒸気船の港が開設されて商業都市に成長しました。1857年にはカンザス・ネブラスカ条約により市への昇格が認められ、1861年にはカンザス州が州として承認され、トピカがその州都に指定されました。

南北戦争の影響で一時的に成長が鈍化しましたが、戦後には再度復興を遂げました。1878年にはアッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道が開通し、1890年代には人口が倍増しました。この時期の重要な出来事には、オリヴァー・L・ブラウン氏がトピカ市教育局を相手に公立学校の人種隔離撤廃を求めた訴訟があり、1954年には連邦裁判所が勝訴を判決しました。

また、トピカは1966年にカテゴリーF5の竜巻に襲われ、被害総額は1億ドルに達しました。

地理

トピカは、北緯39度、西経95度に位置し、総面積は147.6平方キロメートルです。このうち約145.1平方キロメートルが陸地、2.5平方キロメートルが水域を占めており、全体の面積の1.70%が水域です。

交通

大規模な空港は持たないトピカですが、カンザスシティ国際空港から車で約1時間から1時間半でアクセスできます。州間高速道路I-70が東西を結んでおり、デンバーやソルトレイクシティ、ラスベガスまで続くほか、カンザスシティやワシントンD.C.へもつながっています。また、I-335がトピカから南へ向かい、ウィチタやオクラホマシティ、ダラスを結んでいます。ダウンタウンにはアムトラックとグレイハウンドの駅もあり、長距離の列車やバスが便利です。

名所

トピカの名所としては、ブラウン対トピカ市教育局裁判記念国立史跡があり、ここは公立学校における人種隔離撤廃の重要な舞台となった場所です。また、ライニシュばら園やドラン石庭、戦闘機博物館、カンザス州会議事堂、トピカ動物園なども訪れる価値があります。トピカ動物園は世界で初めてイヌワシの繁殖に成功した施設として知られています。

人口動勢

2000年の国勢調査によると、トピカの人口は122,377人であり、世帯数は52,190世帯、家族数は30,687家族です。人種構成は白人78.52%、アフリカン・アメリカン11.71%、ヒスパニックまたはラテン系8.86%など多様性があります。年齢層は18歳未満が約24.3%を占め、全体の年齢中央値は36歳です。

町の名前は、過去には一時的にトピカチュウ（Topikachu）に変更されたり、グーグル（Google）に名を変えたりすることもありました。これらのイベントは地域のユニークな文化を反映しています。

トピカはその豊かな歴史と文化、交通の便、独特の名所によって訪れる人々に魅力を提供している都市です。

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