トラビス・パロット

トラビス・パロット：ダブルスのスペシャリスト

トラビス・パロット（Travis Parrott, 1980年8月16日 - ）は、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身の男子プロテニス選手です。彼はダブルスに特化したプレースタイルで知られ、2009年全米オープン混合ダブルスでは、カーリー・ガリクソンとのペアで優勝を果たしました。

プロとしてのキャリア

ジョージア大学でテニス選手として活躍後、2003年にプロに転向。すぐにダブルスのスペシャリストとして頭角を現し、同年7月のメルセデスベンツ・カップでジャン＝マイケル・ギャンビルとのペアでATPツアー初優勝を飾りました。

2004年ウィンブルドン選手権ではヴィンセント・スペーディアと組み3回戦に進出。全米オープンではロビー・コーニッグと組んでベスト8に進出しましたが、準々決勝でラファエル・ナダル/トミー・ロブレド組に敗れました。これが彼の4大大会男子ダブルスでの最高成績です。しかし、全豪オープン（2005年、2006年）と全仏オープン（2006年）でも3回戦に進出しており、すべての4大大会で男子ダブルス3回戦以上進出という記録を持っています。

2007年7月には、インディアナポリス・テニス選手権でフアン・マルティン・デル・ポトロとペアを組み、4年ぶりのツアー2勝目を挙げました。2008年にはサンクトペテルブルク・オープンでフィリップ・ポラーシェクとのペアで優勝しています。

2009年以降は、主にポラーシェクとのコンビで多くのトーナメントに出場しました。

全米オープン混合ダブルス優勝

2009年全米オープン混合ダブルスでは、カーリー・ガリクソンとペアを組み、快進撃を見せました。準々決勝で第3シードのマリウシュ・フィルステンベルク/リサ・レイモンド組、準決勝で第1シードのマヘシュ・ブパシ/リーゼル・フーバー組を破り、決勝に進出。決勝では第2シードのリーンダー・パエス/カーラ・ブラック組をストレートで下し、見事優勝を果たしました。

その後

パロットは2012年6月のスロバキア・コシツェでのATPチャレンジャーツアー大会を最後に、試合出場から遠ざかっています。

プレースタイルと人物像

身長185cm、体重79kg、右利き。ダブルスでの卓越した戦術眼と、パートナーとの連携を重視したプレースタイルが特徴です。

ATPツアー決勝進出結果

ダブルス: 9回 (3勝6敗)

優勝
2003年 メルセデスベンツ・カップ (w/ ジャン＝マイケル・ギャンビル)
2007年 インディアナポリス・テニス選手権 (w/ フアン・マルティン・デル・ポトロ)
2008年 サンクトペテルブルク・オープン (w/ フィリップ・ポラーシェク)
準優勝

外部リンク

トラビス・パロット - ATPツアーのプロフィール （英語）
* トラビス・パロット - 国際テニス連盟

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