トレ・クール

トレ・クール：グリーン・デイを支えるドラマー

トレ・クール（Tré Cool, 本名 Frank Edwin Wright III）は、ドイツのフランクフルトで生まれ、アメリカのカリフォルニア州メンドシーノ・マウンテンで育ちました。彼は、アメリカのロックバンド、グリーン・デイのドラマーとして、そのエネルギッシュな演奏でバンドを支えています。また、コーラスも担当しています。

生い立ちと音楽との出会い

トレ・クールの父親はベトナム戦争でパイロットをしており、家族を守るためにカリフォルニア州のメンドシーノ・マウンテンに移住しました。そこは隣の家まで2キロ近く離れているような田舎でしたが、幸運なことに、パンクバンド・ルックアウツのローレンス・リバモアが近所に住んでいました。ローレンスは後にインディーレーベル『Lookout』を設立し、その縁でトレは12歳という若さでパンクバンドデビューを果たします。ちなみに、彼が後に加入するグリーン・デイのデビュー・アルバム『39/スムーズ|39_スムーズ』とセカンド・アルバム『カープランク』も、Lookoutからリリースされています。

"トレ・クール"という名前は、ローレンスが名付け親です。"Tré"はフランス語で"VERY"を意味し、"VERY COOL"というニュアンスが込められています。

グリーン・デイへの加入

1990年、大学進学のためにグリーン・デイを脱退したジョン・キフメイヤーの後任として、トレ・クールが加入しました。元々、トレがジョンにドラムの手ほどきをしていたことがきっかけでした。バンド加入後、トレの家でリハーサルが行われたり、彼の父親が改造した中古車がツアーバスとして使用されたりしました。それ以来、彼はグリーン・デイのドラマーとして活躍を続けています。

プライベート

1995年には、フォトグラファーのLisea Lyonsと結婚し、娘のラモナ・イザベルをもうけました。娘の名前は、トレが敬愛するラモーンズのジョーイ・ラモーンにちなんで名付けられました。

世界が認めるドラマー

2010年、世界的なドラムサイト「ドラマーワールド」において、トレ・クールはバディ・リッチ、リンゴ・スター、チャーリー・ワッツ、ジョン・ボーナム、キース・ムーン、イアン・ペイス、スチュワート・コープランド、ジェフ・ポーカロ、デイヴ・グロールといった伝説的なドラマーたちと共に、世界のトップドラマー500人に選ばれました。

多才な音楽性

グリーン・デイでは、ドラム演奏だけでなく、楽曲の作曲にも携わっています。また、リードボーカルやギターを担当した楽曲も存在します。彼の音楽的な才能は、バンドのサウンドに多様性をもたらしています。

使用楽器

Leedy custom maplet in Nitron (Remoのヘッドセットを使用)
ジルジャン - シンバル、ドラムスティック

トレ・クールは、グリーン・デイの音楽を語る上で欠かせない存在です。彼のドラムプレイは、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。

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