ナチュラル・ディザスターズ

ザ・ナチュラル・ディザスターズ

ザ・ナチュラル・ディザスターズ（The Natural Disasters）は、1990年代前半にアメリカのプロレス団体WWF（現WWE）で活躍した、アースクエイク（Earthquake）とタイフーン（Typhoon）から成るタッグチームです。彼らはともに約200cm、180kgという巨体を持つことから、「地震」と「台風」という異名が付けられた自然災害をテーマにしたユニットとして知られています。

チームの結成とキャラクターの変遷

両選手は当初、ヒール（悪役）として活動しており、マネージャーにはジミー・ハートがついていました。このチーム名は、1990年のサバイバー・シリーズにおいてアースクエイク率いるヒール軍団の名から取られています。1991年、アースクエイクと抗争していたベビーフェイス（善玉）のタグボートことフレッド・オットマンが、彼のパートナーであるブッシュワッカーズを裏切り、アースクエイクのサポート役としてタイフーンの名前を名乗るようになったことでナチュラル・ディザスターズが結成されました。

彼らはヒールとして、アンドレ・ザ・ジャイアントとの遺恨を描くストーリーに関わることになります。ただし、アンドレのコンディションが悪いため対戦は実現しなかったものの、1991年のサマースラムでブッシュワッカーズとの試合では、アンドレがブッシュワッカーズのセコンドに付きました。

時が経つにつれ、スタイルを変え、1992年にはマネージャーのジミー・ハートと袂を分かつと、ベビーフェイスに転向。この変化に伴い、同年のWWFで有名なテッド・デビアスとその仲間たちと抗争を繰り広げていきました。

タイトル取得と活動の中断

彼らの活動の中で、1992年4月には日本のプロレス団体WWSと提携し、ジョージ高野と高野俊二の兄弟チームに勝利してSWSタッグ王座を獲得しました。それから、アメリカに戻った後の7月20日には、マネー・インコーポレーテッドからWWF世界タッグ王座を奪取し、名実ともにスターダムを築いていきます。

しかし、1993年初頭にアースクエイクがWWFを離脱したため、ナチュラル・ディザスターズは解散を余儀なくされました。タイフーンはその後もシングルプレイヤーとして活動を続けましたが、同年中にWWFを去ります。その後、二人は時折WWFに姿を見せることはあっても、再結成されることはありませんでした。

再会と殿堂入り

2001年4月1日、レッスルマニアX-Sevenで行われたギミック・バトルロイヤルでは、二人が久しぶりに対面し、その姿にファンは沸きました。この際、オットマンはタイフーンではなくタグボートのキャラクターで出場しましたが、機会がありました。

2025年には、彼らの功績が評価されWWE殿堂に迎えられることとなり、その名は永遠に記録されることとなりました。

主なタイトル獲得

• - WWF世界タッグ王座：1回
• - WWE殿堂：2025年
• - SWSタッグ王座：1回

このように、ザ・ナチュラル・ディザスターズは、プロレス界での大きな存在感を持つタッグチームとして記憶されています。

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