ノーウホロド＝シーヴェルシクィイ

ノーウホロド＝シーヴェルシクィイ（ウクライナ語: Но́вгород-Сі́верський）は、「シヴェーリアの新都」を意味し、チェルニーヒウ州ノーウホロド＝シーヴェルシクィイ地区に位置します。デスナー川の河岸に広がるこの都市は、11.81平方キロメートルの面積を有し、2022年時点での人口は約12,375人です。

歴史

10世紀、東スラヴ人のシヴェーリア族の地において、キエフ大公国の都市として創建されました。11世紀後半からは、シヴェーリア公国の中心地として栄えましたが、1239年にモンゴル帝国の侵攻により衰退しました。その後、ジョチ・ウルスの支配を経て、1350年にリトアニア大公国の都市となりました。1503年にはモスクワ大公国に征服されますが、1618年にポーランド・リトアニア共和国が奪還し、1620年に自治権を獲得しました。1648年のフメリニツキーの乱を機にコサック国家に属し、ニージン連隊やスタロドゥーブ連隊に編成されました。18世紀末にはロシア帝国の小ロシア県、19世紀初めにはチェルニゴフ県の郡庁所在地となりました。1920年にウクライナ社会主義ソビエト共和国の都市となり、1932年にチェルニーヒウ州ノーウホロド＝シーヴェルシクィイ地区の都市となりました。

2020年7月18日までは州の重要都市として指定されていましたが、行政改革によりノヴホロド＝シーヴェルシキー地区に統合されました。

2022年2月24日から4月2日まで、ロシア軍に占領され、人道危機が発生しました。住民は避難を余儀なくされ、ロシア軍による検問や携帯電話の没収、破壊行為も発生しました。市議会はドンバス戦争参加者に関する文書を破棄し、ロシア軍から守ろうとしました。同年5月12日には、学校がミサイル攻撃を受け、死傷者が出ています。

人口

2001年の国勢調査によると、住民の93.73%がウクライナ人、5.33%がロシア人です。

文化財

市内には、歴史的な文化財が数多く存在します。

城山: 12世紀から13世紀の城跡。
救世主変容修道院: 11世紀に創建された修道院。
救世主変容大聖堂: 18世紀に建造された大聖堂。
聖ムィコラーイ教会: 18世紀建立の教会。
生神女就寝大聖堂: 18世紀に建てられた大聖堂。
凱旋門: 18世紀末にエカチェリーナ2世の訪問を記念して建てられたアーチ。

これらの文化財は、ノーウホロド＝シーヴェルシクィイの豊かな歴史を今に伝えています。

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