ハクホオショウ

ハクホオショウ

ハクホオショウは、日本の競走馬であり、そのキャリアにおいて安田記念などの重賞レース4勝を誇る優れた馬です。彼は、1972年生まれのクラシック世代の一角として「花の47年組」と称され、多くの競馬ファンに愛されました。その父は、7度のリーディングサイアーを獲得したヒンドスタンであり、その血統は特筆すべきものです。特に、祖母の兄弟には当時の世界賞金王であるタルヤーや凱旋門賞を制したセントクレスピンがいるため、ハクホオショウは良血を引いていました。

経歴

ハクホオショウはヒンドスタンの最後の世代の産駒であり、彼が生まれた時にはすでにその父は亡くなっていました。デビュー当初は尾形藤吉厩舎に入厩し、主戦騎手に森安重勝を迎えましたが、3歳時はわずか1勝にとどまりました。4歳になると、主戦騎手が矢野一博に変更されました。しかし、競馬界は馬インフルエンザの影響を受け、その混乱から皐月賞には出走できませんでした。

それでも、NHK杯での2着を経て、東京優駿（日本ダービー）には出走し、関東馬の中で最も良い成績となる4着を記録しました。秋には、クラシック最後の一冠である菊花賞を回避し、東京競馬場でカブトヤマ記念を勝利します。しかし、次のクモハタ記念では誤審疑惑が浮上し、タケデンバードに2着扱いとなってしまいました。

1973年、この年のハクホオショウは伊藤正徳に騎手を戻し、安田記念で57キロを背負い勝利を収めました。夏には北海道に遠征し、ダートの札幌記念でも59キロの負担にかかわらず快勝しました。函館記念は不良馬場で61キロを背負いましたが、惜しくも2着に終わりました。その後、東京のオールカマーで再び61キロを背負って優勝を果たしました。

しかし、天皇賞・秋ではスタート直後に骨折し、競走馬としてのキャリアは終焉を迎えました。彼は450キロ前後の馬体を持ちつつも、重いハンデキャップ戦での成績が素晴らしく、多くのファンにとって名馬でした。

引退後

競走から引退したハクホオショウは、重傷を負いながらも無事に種牡馬としての道を歩みました。彼の産駒は地方競馬での活躍が多かったものの、中央競馬での成績はハクホウダンディが名を挙げるのみで、他の産駒は好成績を残すには至りませんでした。また、資質の低い産駒であったハクホークインは、地方競馬で最多連敗記録の161連敗を果たしてしまいました。

晩年は青森県の鳥谷部牧場で種牡馬生活を過ごしていましたが、1988年5月11日、種付けを終えて馬房に戻った際、突然暴れ出し、頭を打ったことで心臓破裂を起こし亡くなりました。

競走成績概要

• - 3歳時: 3戦1勝
• - 4歳時: 10戦2勝（カブトヤマ記念）
• - 5歳時: 10戦5勝（安田記念、札幌記念、オールカマー）

主な産駒

• - ハクホウダンディ（1979年産、東京障害特別・春、京都大障害・春）
• - ダッシュホウショウ（1983年産、大井記念、東京記念）

ハクホオショウの歴史は、多くの競馬ファンに忘れられることはないでしょう。彼は名馬としての地位を確立し、競馬界に多大な影響を与えた存在でした。

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