ハセパーク

ハセパークの詳細

ハセパークは1933年に誕生した日本の競走馬で、その名を広めたのは1938年に開催された第2回帝室御賞典（春）における優勝です。この記事では彼の経歴や成績、そして血統について詳しく見ていきます。

経歴

ハセパークは1936年5月に横浜競馬場でデビューしました。デビュー当初は「ヒキゾメ」という名前で出走しましたが、同年の秋季東京開催を経て「ハセパーク」に改名されました。初勝利は1937年3月の中山競馬場で達成し、その後も連続で勝ち星を重ね、特別レースである重賞・五歳馬特別にも勝利しました。

その後、秋には当時の最高峰のレースである帝室御賞典（秋）に出走しましたが、競馬界の実力者たちが集まる中、8頭中7番人気で8着という結果に終わりました。

1938年、ハセパークは6歳を迎え、春の帝室御賞典に向けて驚異的な成長を見せ、すでに4勝を挙げていました。本番レースでは期待が高まり、他の競走馬を抑えて1番人気に支持されました。レースでは第3コーナーを過ぎたところから先頭に立ち、その後は他馬を引き離して優勝を果たしました。騎手は調教師でもある金者斤奉が務め、タイムは2.53.1のレコードを樹立し、当日の売り上げは330,760円にのぼりました。

しかし、その後の目黒記念では6着に終わってしまい、この時期から成績は下降線をたどります。1940年まで競走生活を続けましたが、その後目立った成績は残されませんでした。

血統について

ハセパークの血統は、牝系に軽半種およびサラブレッド、アングロアラブ（アラブ系種）が含まれていました。そのため、種牡馬としての価値はあまり期待できなかったと考えられています。彼の血統をたどると、母は「ギーキング」、祖母の雅芳は旧分類で「内洋」に入ります。また、彼の牝祖にあたる五代母の富士越は中半血種です。父の第六スプーネーは実感することはできるが、母については詳細が不明となっています。

ハセパークは1940年春季を最後に競走馬登録が抹消され、その後は乗馬に転身したと言われています。ただし、その後の詳細は残念ながら不明です。このことから、ハセパークのその後の足跡を辿ることは難しい状況です。

参考資料

• - 岡田光一郎『名牝の系譜』中央競馬サービスセンター、1964年。
• - 軽種馬登録協会 編『サラブレッド系種血統書 第1巻』軽種馬登録協会、1958年。
• - 競馬ファン編集部 編『競馬成績表 昭和15年 春季』黎明社、1940年。
• - 日本競馬会 編『競馬成績書 昭和12年春季』日本競馬会、1938年。
• - 日本競馬会 編『登録馬名簿 昭和16年1月20日現在』日本競馬会、1941年2月。
• - 日本中央競馬会総務部調査課 編『日本競馬史 第5巻』日本中央競馬会、1970年。
• - 『天皇賞全史』サンケイスポーツ、2014年11月。
• - 『天皇賞史I』 （フジテレビ製作、ポニーキャニオン販売）、1995年。

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