ハッピー241

ハッピー241：多様な番組を提供したCS放送チャンネルの軌跡

ハッピー241は、メディア241株式会社が運営していた日本のCS放送チャンネルです。2008年9月30日に閉局するまで、スカパー!や一部のケーブルテレビ局で視聴することができました。

多彩な番組編成

ハッピー241では、ペット、趣味、健康に関する番組から、日本文化チャンネル桜制作の番組まで、幅広いジャンルの番組が放送されていました。視聴者の興味関心を捉えるため、ショッピング番組も編成に含まれていました。

特に特徴的だったのは、スポーツ中継です。兵庫県競馬組合（園田競馬場、姫路競馬場）とばんえい競馬（帯広競馬場）のレースをリアルタイムで放送していました。さらに、プロ野球独立リーグである四国・九州アイランドリーグの徳島インディゴソックスと提携し、同球団の試合中継も行っていました。社会問題にも関心を寄せ、特定失踪者問題調査会の活動に協力し、拉致事件被害者と推定される特定失踪者に関する情報提供を求める番組を深夜枠で放送したこともありました。

スカパー!での視聴は無料で提供されていました。

チャンネルの歴史

ハッピー241は、長い歴史を持つチャンネルでした。その起源は1998年7月15日にさかのぼります。株式会社ザ・ペットチャンネル・ネットワークが「PET TV」としてスカパー!で放送を開始しました。2001年9月30日に一旦閉局した後、2002年7月18日に「Vi TV」として放送を再開。その後、2004年5月1日に「ハッピーチャンネル」、2005年4月1日には現在の名称である「ハッピー241」へと改称しました。

2006年4月には、トランスデジタル株式会社が完全子会社としてメディア241株式会社を設立し、チャンネル運営を引き継ぎました。しかし、2008年8月28日と29日、トランスデジタルが2日連続で不渡りを出し、同年9月1日には東京地方裁判所に民事再生法適用申請を行い倒産。その結果、ハッピー241も同年9月30日に閉局を余儀なくされました。

閉局後、ばんえい競馬中継はスカパー!の別のチャンネルに移行し、日本文化チャンネル桜の番組は自社動画配信サイトを経て、別のチャンネルで放送されました。兵庫県競馬の中継は中断期間を経て、別の放送局で再開されました。

ケーブルテレビなどでの配信

ハッピー241は、スカパー!以外にも、いくつかのケーブルテレビ局でも視聴することができました。終日放送していた局と、一部の時間帯や番組のみ放送していた局がありました。具体的には、秩父ケーブルテレビ、阿智村情報化事業サービス、伊豆急ケーブルネットワーク、稲沢シーエーティーヴィ、ケイ・キャット（eo光テレビを含む）、神河町ケーブルテレビネットワーク、ケーブルテレビあなん、徳島中央テレビなどです。

また、旭川ケーブルテレビと帯広シティーケーブルではばんえい競馬中継のみの放送、KDDIのIP放送「ひかりoneテレビサービス」でも放送されていました。

ハッピー241は、閉局したものの、多様なジャンルの番組を提供し、多くの視聴者に愛されたチャンネルでした。その歴史は、日本のCS放送の歴史において重要な一頁を刻んでいます。

もう一度検索