ハマースタイン・ボールルーム

ハマースタイン・ボールルーム

ハマースタイン・ボールルーム（Hammerstein Ballroom）は、アメリカ・ニューヨーク州マンハッタンの34丁目に位置する多目的ホールです。マンハッタン・センターの内部にあり、音楽コンサートやスポーツイベントなど、多岐にわたる用途で活用されています。

歴史

このホールの起源は1906年にさかのぼります。当時、オスカー・ハマースタイン1世が設立したマンハッタン・オペラ・カンパニーが本拠地として使用していました。初めはマンハッタン・オペラ・ハウスという名前でしたが、1997年に改修を経て、現在のハマースタイン・ボールルームという名称へと変更されました。近年の改修により、より多目的な利用が可能となり、多様なイベントが開催されています。

設備と収容人数

ハマースタイン・ボールルームは、2層の客席構造を持っています。スタンディングでのコンサートの場合、最大で3,500人を収容することができ、座席を利用する場合は2,200人が定員です。また、客席には1,200席のバルコニーがあり、さらに6つのゲスト用バルコニーも存在します。バルコニーは視界を考慮して傾斜がゆるやかに設計されており、華やかな外観とともに優れた音響デザインも特長です。

主なイベント

ハマースタイン・ボールルームでは、数々の著名なイベントが行われてきました。1997年にはブライアン・アダムスがMTVアンプラグドに出演し、その模様は後にCDとDVDとして発売されました。1998年にはパティ・ラベルがルーサー・ヴァンドロスやマライア・キャリーを招いてライヴを開催し、その成果は「Live! One Night Only」としてDVD化され、グラミー賞を受賞しました。

また、2002年にはKoЯnがNY公演を行い、この模様が「Live」としてDVD化されました。2004年にはピクシーズが再結成ツアーで8夜連続のソールドアウト公演を実現し、音楽ファンを興奮させました。さらに、2009年にはオール・タイム・ロウが開催したライヴが翌年に「Straight to DVD」としてリリースされ、2011年にはサーティー・セカンズ・トゥー・マーズが全300公演ツアーのファイナル公演を行いました。

その後の2013年にはスウェディッシュ・ハウス・マフィアがハリケーン・サンディの被災地救済チャリティーライヴを開催し、全額を寄付したことで注目を集めました。ソニーによる「PlayStation Meeting 2013」もこの場で執り行われ、PlayStation 4|PlayStation_4の正式発表が行われました。その他にも、初音ミクやBABYMETAL、Perfumeなど、日本のアーティストもここでの公演を行いました。さらに、新日本プロレスが2019年に「FIGHTING SPIRIT UNLEASHED」を開催し、様々なジャンルのイベントが融合する場所となっています。

アクセス

ハマースタイン・ボールルームへのアクセスは、公共交通機関を利用すると便利です。近くにはペン・ステーション（ペンシルヴェニア駅）があり、徒歩3分ほどで到着します。また、ニューヨーク市地下鉄のIND8番街線「34丁目-ペン・ステーション駅」までは徒歩1分、IRTブロードウェイ-7番街線の「34丁目-ペン・ステーション駅」までは徒歩6分ほどです。これらのアクセスの良さも、多くの来場者に支持される理由の一つです。

このように、ハマースタイン・ボールルームは、その歴史、施設、アクセスの良さから、多くの人々に愛され続けるイベントスペースとなっています。

もう一度検索