バスク社会党

バスク社会党（Partido Socialista de Euskadi – Euskadiko Ezkerra、略称PSE-EE）は、スペイン・バスク自治州を基盤とする社会民主主義政党です。スペインの二大政党の一角、スペイン社会労働党（PSOE）のバスク州における支部政党としての役割を担っています。

歴史

1886年以来、スペイン各地で社会主義グループが活動していましたが、後にスペイン社会労働党（PSOE）として統合されました。ビスカヤ県は、マドリードやアストゥリアス州と並び、スペインにおける社会主義運動の重要な拠点の一つでした。バスク社会党は、スペインが民主主義へと移行する過程にあった1977年に、スペイン社会労働党のバスク支部として設立され、ギプスコア県、ビスカヤ県、アラバ県にそれぞれの支部を擁していました。1982年6月まではナバーラ州にも支部がありましたが、ナバーラ州支部は後に独立し、ナバーラ社会党（PSN）を結成しました。

1991年、バスク民族主義政党であるエウスカディコ・エスケーラ（EE）との間で緊密な同盟関係が始まり、PSEの書記長ラモン・ハウレギとEEの書記長マリオ・オナインディアによってその動きが推進されました。エウスカディコ・エスケーラから少数派が分裂し、エウスカル・エスケーラ（EuE）を形成すると、両党の合併が現実味を帯びてきました。1998年から2002年まで、ニコラス・レドンド・テレーロスが書記長を務め、2002年からはパチ・ロペスが書記長に就任しました。

2009年のバスク自治州議会議員選挙では、第一党であるバスク[[民族主義党]]（PNV）が単独過半数を獲得できなかったため、第二党のバスク社会党と第三党の国民党（PP）が連携し、バスク社会党からパチ・ロペスがレンダカリ（バスク自治州政府首班）に選出されました。1979年にバスク自治州が発足して以来、バスク民族主義政党以外の人物がレンダカリに就任したのは初めてのことであり、この出来事はバスク政治における大きな転換点となりました。パチ・ロペスはレンダカリ就任後、極左テロ組織であるバスク祖国と自由（ETA）との戦いを宣言したため、ETAから「優先的な標的」と見なされるようになりました。

2012年のバスク自治州議会議員選挙では、バスク社会党は16議席を獲得し、バスク[[民族主義党]]とビルドゥ（バスク連帯などを中心とする政党連合）に次ぐ第三党となりました。近年では、国民党やバタスナといった他の政党の勢力変動に応じて、第二党または第三党となることが多くなっています。

外部リンク

* 公式サイト)

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