バンダル・タシッ・スラタン駅

バンダル・タシッ・スラタン駅

バンダル・タシッ・スラタン駅（マレー語: Stesen Bandar Tasik Selatan）は、マレーシアの首都クアラルンプール南部に位置する重要な交通拠点です。この駅は、マレー鉄道（KTM）、ラピドKL、エクスプレス・レール・リンク（ERL）の各路線が集結しており、クアラルンプール都市圏における公共交通の要となっています。

概要

バンダル・タシッ・スラタン駅は、マレー鉄道のウエスト・コースト線、ラピドKLのスリ・プタリン線、そしてKLIAトランジットの各駅が一体となった複合ターミナルです。これらの駅舎は跨線橋で接続されており、駅構内での乗り換えがスムーズに行えるように設計されています。さらに、この駅はベルセパドゥ・スラタン・ターミナル（TBSバスターミナル）に隣接しており、鉄道とバスの乗り換えが容易なため、広範囲な移動をサポートする交通ターミナルとしての役割を担っています。

歴史

この駅は、段階的に各路線の駅が開業しました。まず、1995年11月10日にマレー鉄道の駅が開業し、KTMコミューターのクアラルンプール - カジャン間の運行が開始されました。次に、1998年7月11日にはラピドKLのスリ・プタリン線の駅が開業し、チャン・ソウ・リン - スリ・プタリン間が開通しました。最後に、2002年7月20日にはKLIAトランジットの駅が開業し、KLセントラル - クアラルンプール国際空港間のアクセスが向上しました。

駅構造

マレー鉄道

マレー鉄道の駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。駅舎はラピドKLの線路を跨いで南東側に位置しており、各ホームへは構内の跨線橋でアクセスできます。

ラピドKL

ラピドKLの駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅舎は南東側にあり、ホームへは跨線橋で連絡しています。コンコース内には、Touch 'n Goのチャージ専用機が設置されており、ICカードを利用する乗客の利便性を高めています。

エクスプレス・レール・リンク

エクスプレス・レール・リンクの駅は、島式ホーム2面4線を有する地上駅です。駅舎は北西側に位置し、各ホームへは跨線橋でアクセスできます。ただし、KLIAエクスプレスは当駅には停車しません。

駅周辺

駅周辺には、以下のような施設があります。

ベルセパドゥ・スラタン・ターミナル（TBSバスターミナル）：長距離バスが発着する主要バスターミナル。
連邦政府庁舎：政府関連施設。
テナガ・ムダ自動車学校：自動車教習所。
V ホテル クアラルンプール：宿泊施設。
バンダル・タシッ・スラタン中学校：地域の中学校。
DBKLデサ・タシクスポーツ総合施設：スポーツ施設。

隣の駅

マレー鉄道

ウエスト・コースト線（KTM ETS）: KLセントラル駅 - バンダル・タシッ・スラタン駅 - カジャン駅
スレンバン線: サラッ・スラタン駅 (KB03) - カジャン駅 (KB04) - スルダン駅 (KB05)

ラピドKL

スリ・プタリン線: バンダル・トゥン・ラザク駅 (SP14) - カジャン駅 (SP15) - スンガイ・ブシ駅 (SP16)

エアポート・レール・リンク

KLIAトランジット: KLセントラル駅 (KT1) - バンダル・タシッ・スラタン駅 (KT2) - プトラジャヤ・サイバージャヤ駅 (KT3)

外部リンク

バンダル・タシッ・スラタン駅（KTMコミューター） （英語）
バンダル・タシッ・スラタンLRT駅（ラピドKL） （英語）

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