バージニア軍

バージニア軍（Army of Virginia）

バージニア軍は、アメリカ南北戦争の1862年の夏に短期間にわたって存在した北軍の部隊です。この軍は、1862年6月26日に南軍に対抗するために組織され、当初の編成はジョン・C・フレモント少将の山岳軍管区、アービン・マクドウェル少将のラッパハノック軍管区、ナサニエル・バンクス少将のシェナンドー軍管区、そしてワシントン軍管区から形成されました。これらの軍管区を統合した組織によって、バージニア軍が成立しました。

組織と指揮官

新たに組織されたバージニア軍には、ジョン・ポープ少将が指揮官として任命され、5万人以上の兵士を擁していました。バージニア軍は、北バージニア方面作戦において、ポトマック軍から3個軍団を受け入れ、ポープの指揮下に置かれました。最初の3個軍団は、後にポトマック軍に加わる際に班分けが改変されています。

• - バージニア軍第1軍団: フランツ・シーゲル少将（元はフレモントの山岳軍管区。後にポトマック軍の第11軍団として改名）
• - バージニア軍第2軍団: ナサニエル・バンクス少将（元はポトマック軍第5軍団でシェナンドー軍管区に属していた。後にポトマック軍の第12軍団に改名）
• - バージニア軍第3軍団: アービン・マクドウェル少将（元はポトマック軍第1軍団。後に第1軍団としてポトマック軍に復帰）
• - 騎兵旅団: ジョージ・ベイヤード准将

主な戦闘

バージニア軍が参加した主要な戦闘の一つはシーダー山の戦いであり、ここではバンクスの第2軍団がストーンウォール・ジャクソン少将率いる南軍と激闘を繰り広げました。当初はバンクス軍が優位に立っていたものの、南軍のA・P・ヒル少将による反撃に遭い、結局彼らは敗北を喫しました。

また、バージニア軍が全軍を挙げて挑んだ第二次ブルランの戦いでは、ロバート・リー大将率いる北バージニア軍に対して大敗を喫し、結果的に北軍は自軍の防衛線をワシントンD.C.まで後退させなければならなくなりました。この戦闘の結果、バージニア軍は1862年9月12日にポトマック軍に吸収され、歴史的な役割を終えることになります。

まとめ

バージニア軍は短期間ではありましたが、アメリカ南北戦争において重要な役割を果たしました。激しい戦闘の中で数多くの兵士が命を落とし、また軍の構成が何度も変わる厳しい現実を経験しました。この軍の設立と活動は、アメリカの歴史における重要な出来事となりました。

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