バーンサパーンヤイ駅

バーンサパーンヤイ駅は、タイ国有鉄道南本線に位置する、プラチュワップキーリーカン県バーンサパーン郡の主要な駅です。

概要

バーンサパーンヤイ駅は、人口約7万人のバーンサパーン郡の中心部に位置しており、地域住民の交通の要となっています。駅舎は東向きに建てられており、町の中心部からもアクセスしやすい場所にあります。二等駅として運営され、1日に上下合わせて24本（12往復）の列車が発着しています。内訳は、特急が4往復、急行が2往復、快速が5往復、普通が1往復と、様々な種類の列車が利用可能です。

クルンテープ駅（バンコク）からは392.57kmの地点に位置しており、特急列車を利用した場合、所要時間は約5時間15分となっています。

歴史

南本線の建設は、1903年6月19日に旧トンブリー駅（バンコク）からペッチャブリー駅間が開業したことから始まりました。その後、ペッチャブリー、ソンクラー、カンタンの3箇所から同時に延伸工事が開始されました。バーンサパーンヤイ駅は、ペッチャブリー側からの工事区間として1915年3月15日に終着駅として開業しました。開業から18ヶ月後の1916年9月1日には、チュムポーン駅まで延伸され、途中駅となりました。同時に、南北からの工事が繋がり、南本線が全線開通しました。

具体的な開業区間は以下の通りです。

1915年3月15日：バーンクルット駅 - バーンサパーンヤイ駅 (15.99km)
1916年9月1日：バーンサパーンヤイ駅 - チュムポーン駅 (92.01km)

駅構造

バーンサパーンヤイ駅は、単式ホームと島式ホームを組み合わせた複合型ホーム2面2線を持つ地上駅です。駅舎はホームに面しており、乗降が容易な構造となっています。

駅周辺

駅周辺には、バーンサパーン郡の主要な施設や商店などが点在しており、地域の交通と生活を支える拠点としての役割を果たしています。

参考文献

岡本和之『タイ鉄道旅行』（めこん、1993年）ISBN 4-8396-0080-5
柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』（京都大学学術出版会、2010年）ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』（文芸社、2013年）ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道
タイ国有鉄道南本線

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