パサデナ (軽巡洋艦)

パサデナ (USS Pasadena, CL-65)

パサデナは、アメリカ海軍のクリーブランド級軽巡洋艦の9番艦として建造されました。艦名はカリフォルニア州の都市パサデナに由来し、同名の艦としては2隻目となります。

艦歴

1943年2月6日にマサチューセッツ州クインシーのベスレヘム・スチール社で起工し、同年12月28日にC. G. ウォップシャル夫人によって進水しました。1944年6月8日にはリチャード・B・タグル艦長の指揮下で就役しました。

就役後、パサデナはマリアナ諸島侵攻作戦直前の1944年夏に整調訓練を実施し、同年9月25日に太平洋へ向けて出航しました。11月3日に日付変更線を越え、11月中旬にウルシー環礁で第38任務部隊に合流。同年末にはフィリピン攻略戦を支援するため、ルソン島や台湾への攻撃に参加しました。

1945年1月中旬には南シナ海へ進出し、インドシナ沿岸や台湾で日本軍の施設や艦艇を攻撃しました。その後、第58任務部隊に改称された艦隊の一員として2月に日本本土への攻撃に参加し、硫黄島上陸作戦を支援しました。この際、パサデナは艦砲射撃と偵察巡航を実施しました。

ウルシー環礁での補給後、3月中旬にはアイスバーグ作戦（沖縄戦）のため配置転換が行われました。第17巡洋艦部隊の旗艦となったパサデナは、3月28日と5月10日に南大東島への艦砲射撃、4月1日と5月30日には沖縄および九州の日本軍拠点への攻撃を行いました。

6月にウルシー泊地とレイテ島で短い休養を取った後、部隊はレイテ湾で日本本土に対する最終攻撃に向けて再編成されました。7月中旬から8月にかけては関東平野、本州北部、北海道の軍需施設への攻撃に参加しました。8月15日に日本が降伏したことで、太平洋戦争は終結しました。

終戦後、パサデナは占領任務に従事しました。8月23日には第35.1任務群の旗艦となり、27日に相模湾に停泊。9月1日には東京湾に入港し、翌日の降伏文書調印式典に参加しました。その後、1946年1月中旬まで東京湾に留まり、占領部隊の支援を行いました。1月19日に帰国の途につき、サンペドロでオーバーホールを実施しました。

オーバーホール後、訓練と作戦活動に従事し、9月に再び極東へ展開。1946年11月から1947年2月までミクロネシアでの訓練に参加し、その後ハワイ水域での艦隊演習を経てカリフォルニア州に帰還しました。翌年は局地的な訓練を実施し、夏には海軍予備役士官訓練部隊の訓練巡航に従事しました。10月1日に再び極東へ向かい、同月末に青島に到着。1949年5月まで中国沿岸で活動しました。6月1日にカリフォルニアに帰還し、その夏は訓練に従事。9月12日にロングビーチからブレマートンに向けて出航し、不活性化作業に入りました。そして、1950年1月12日に退役しました。

パサデナは第二次世界大戦中の戦功により、5つの従軍星章を受章しました。

関連項目

アメリカ海軍艦艇一覧
アメリカ海軍巡洋艦一覧

外部リンク

* photographs of Pasadena (CL-65)

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