パッターニー駅

パッターニー駅について

パッターニー駅（タイ語: สถานีรถไฟปัตตานี）は、タイ王国南部、パッターニー県のコークポー郡に位置するタイ国有鉄道南本線の駅です。駅名には「パッターニー」とありますが、県庁所在地であるムアンパッターニー郡ではなく、コークポー郡に所在しています。そのため、「コークポー駅」と呼ばれることもあります。

駅の正面（北東側）から約80メートルの場所には国道42号線が走り、沿道には小さな町並みが広がっています。この駅は一等駅に分類され、1日に14本（7往復）の列車が発着します。内訳は特急が2往復、快速が3往復、普通が2往復です。特に、バンコク方面からの長距離列車は全てクルンテープ駅（バンコク）を発着しており、当駅までの乗車距離は約1025.26km、特急列車を利用すると約18時間を要します。

歴史

タイ国有鉄道南本線の建設は、ペッチャブリー駅（北側）とソンクラー駅、カンタン駅（南側）の3箇所から始まりました。その後、路線はウタパオ駅まで全通し、マレーシア東海岸線と接続するためにスンガイコーロック駅への延伸工事が開始されました。1917年4月1日にはクローンサイ駅までの区間が開通し、パッターニー駅もこの時に開業しました。1921年9月17日には、スンガイコーロック駅まで全線開通し、南本線が完成しました。

南本線の開業年表

1917年4月1日：ウタパオ分岐駅 - クローンサイ駅 (100.27km) 開業
1919年11月1日：クローンサイ駅 - バロ駅 (35.63km) 開業
1920年3月1日：バロ駅 - タンヨンマット駅 (37.8km) 開業
1921年9月17日：タンヨンマット駅 - スンガイコーロック駅 (43.49km) 開業

駅構造

パッターニー駅は、単式ホームと島式ホームを組み合わせた複合型の地上駅で、2面2線の線路を有しています。駅舎はホームに面して建てられています。

周辺情報

パッターニー県は、タイ王国南部に位置し、約66万人の人々が暮らしています。パッターニー駅は、その県内における重要な交通拠点の一つです。駅周辺には、国道42号線沿いに小さな商店や飲食店が立ち並び、地域の人々の生活を支えています。

参考資料

柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』（京都大学学術出版会、2010年）ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』（文芸社、2013年）ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道
* タイ国有鉄道南本線

パッターニー駅は、その歴史と役割から、タイ南部の鉄道網において重要な駅の一つと言えるでしょう。

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