パピヨンズ

パピヨンズ：芸歴40年を超える漫才コンビの物語

パピヨンズは、松竹芸能に所属するベテラン漫才コンビです。2019年12月まで「ミヤ蝶美・蝶子」として活動していました。メンバーは、ちよみとちよこの2人。1977年、ミヤコ蝶々主宰の「蝶々新芸スクール」で出会い、漫才コンビを結成しました。

ちよみ（旧芸名：ミヤ蝶美）

1958年4月20日生まれ、大阪府出身。宣真高等学校卒業。本名は高嶺敦子です。

高校卒業後、ミヤコ蝶々主宰の「蝶々新芸スクール」に入学。漫才師としての道を歩み始めました。漫才活動以外にも、アマチュア落語家「幸亭おすかる」として10年間活動し、「ちりとてちん杯 全国女性落語大会」でちりとてちん大賞を受賞するなど、多方面で才能を発揮しています。2016年には桂文喬に入門し、「桂喬美」の芸名で落語家としても活動していました。

テレビ番組『各界美女チーム対抗・水中大合戦』では、岩城徳栄、西脇美智子らと伝説的なバトルを繰り広げました。「南海の香川ドカベン君」の物まねを得意としていました。

ちよこ（旧芸名：ミヤ蝶子）

1959年11月16日生まれ、大阪府出身。四天王寺高等学校を経て、四天王寺女子大学卒業。本名は鏡味博美です。

高校時代は演劇部に所属し、先輩には女優の秋野暢子がいました。1977年9月、女優を目指して「蝶々新芸スクール」に入学。そこでちよみと出会い、漫才コンビを結成しました。

小林幸子の物まねを得意としていました。「2時のワイドショー・夫婦110番」では鬼嫁役で人気を博しましたが、その強烈なイメージが原因で、他の仕事が減少した時期もありました。

コンビとしての歩み

1980年3月、新花月で劇場デビュー。同期には宮川大助・花子、太平サブロー・シローらがいました。当初は「宮蝶美・蝶子」というコンビ名でしたが、後に「ミヤ蝶美・蝶子」に変更しました。

1980年から1981年頃にかけては、「ギャルズクラブ」というアイドル的なお笑いグループの一員として活動。なんばCITYで定期公演を行うなど人気を集めました。

1981年2月には『お笑いスター誕生!!』でテレビ初出演。持ちネタ「てい!!」で9週勝ち抜き、金賞を獲得しました。その後、後輩たちとロックバンド「蝶美・蝶子とビビデバビデブー」も結成しました。

1983年7月、ちよみが師匠のミヤコ蝶々によって破門され、コンビは一旦解散しました。ちよみはその後、中華料理店経営の夫との間に3児をもうけましたが、夫の失踪やスナック経営の廃業などを経験しました。

ちよこはオーストラリアに留学した後、ミヤコ蝶々劇団員として活動しました。

15年ぶりに再会した2人は、2000年に松竹芸能に所属し、正式に再結成。「豪華けんらん」というトリオ名義で活動した時期もありました。

2019年12月1日、「パピヨンズ」に改名し、それぞれの芸名も「ちよみ」「ちよこ」に変更しました。

受賞歴

1981年：第2回ABC漫才・落語新人コンクール 漫才の部・最優秀新人賞
1982年：第12回NHK上方漫才コンテスト 最優秀賞
1982年：日本テレビ お笑いスター誕生!! 9週勝ち抜き・金賞
1983年：第18回上方漫才大賞 新人賞

まとめ

パピヨンズは、数々の困難を乗り越え、40年以上にわたって漫才師として活躍を続ける、実力派コンビです。それぞれが持ち前の個性と経験を活かし、現在も精力的に活動しています。 持ち前の明るさとユーモアで、これからも多くの観客を魅了し続けるでしょう。

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