パーティション (用品)

パーティションとは

パーティションは、部屋や空間を仕切るために使用する板状の用品や、その仕切られた部分を指します。一般的には、オフィスや家庭などの内部で見られる空間分けに利用され、さまざまな種類が存在します。本記事では、パーティションの種類や用途について詳しく解説します。

屋内用パーティション

屋内用のパーティションは、主に支柱間に板を取り付けた形で構成されています。このタイプは、固定式、折りたたみ式、キャスター式、自立式の4つに大別されます。固定式パーティションには、利用者が出入りできるドアが付いているものもあります。

大きさによる分類もあり、利用者が立ち上がった際に仕切られた側が見えないものは「ハイパーティション」、逆に見えるものは「ローパーティション」と呼ばれます。

透明、半透明、不透明の材質によって機能や用途は異なります。透明品は仕切られた側を魅せるために用いられ、半透明や不透明品は視線を適度に遮る目的で利用されます。また、メッシュ構造のものは風や光を適度に通す特性があります。特に、2020年以降の新型コロナウイルスの影響で透明パーティションが注目され、一定の感染対策効果が期待されています。

材質にはアクリル、アルミニウム、ガラス（普通ガラスや強化ガラス）、木材、スチール、布、ポリカーボネートなど多岐に渡ります。

浴室用パーティション

浴室用のパーティションは、屋内用と同様ですが、水や湿気による劣化を防ぐため、強化ガラスで構成されることが一般的です。これにより、清潔さが保たれ、不衛生化を防ぐことができます。

また、INAXやLIXILは浴室用の収納機器について特許を申請したことがありますが、いずれも拒絶処分を受けています。

その他のパーティション

パーティションには、支柱間に細長い板を取り付けて、自由に曲げることができる蛇腹状の製品も存在します。板を使用せずロープやベルト、チェーンを用いたパーティションもあり、未使用時には簡易に収納できます。さらに、プランターを備えた装飾性の高いものや、ミラーやホワイトボードを取り入れた機能的な製品もあります。

呼称について

英語における「partition」という単語は、「パーティション」と表記されるのが正しいですが、日本では「パーテーション」や「パーテンション」とも呼称されることが一般的です。特に「パーテーション」という表記がよく使われますが、国語辞典ではこれを誤用と見なすことが多いです。多くの人が「パーテーション」を使う理由は、「ィション」で終わる単語よりも「ーション」の方が親しみやすいと考えられています。

関連項目

• - 衝立：日本や古中国で用いられる間仕切り用の家具。
• - 屏風：同様に仕切りとして使われる日本の伝統的な家具。
• - ブース：仕切られた部分を指す言葉で、パーティションとほぼ同義。
• - リムジン：大型の高級車としてパーティションが用いられることもあります。

このように、パーティションは様々な用途に応じて多様な形状や材質が選ばれています。室内空間の機能性とデザインを向上させる重要なアイテムと言えるでしょう。

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