パームスプリングス (カリフォルニア州)

パームスプリングスの紹介

パームスプリングスはアメリカ合衆国カリフォルニア州南部のリバーサイド郡に位置する都市で、人口は2020年時点で44,575人です。ロサンゼルスの東170kmにあるこの街は、魅力的な砂漠リゾートとして知られており、年間を通じて観光客が訪れています。特にゴルフコースが多数存在し、その他のレクリエーション活動としては水泳、テニス、乗馬、ハイキングなどがあります。

パームスプリングスのダウンタウンは、標高3,554mで南カリフォルニア高峰のサンジャシント山脈の東の麓に位置しています。興味深いことに、真夏でも山頂は雪で覆われているため、ちょっとした驚きをもたらします。

歴史

パームスプリングスの歴史は比較的古く、1876年から1877年にかけてカウイヤ先住民の住居区が設けられました。この住居区はチェッカーボード状に配置されており、彼らの言葉で「温泉」を意味する「セキ」と呼ばれていました。スペインの探検家たちはこの地域をアグア・カリエンテ（熱水）と名付けました。また、「パームスプリングス」という名前は、最初の地図に記載された「パームシティ」に由来します。周辺には先住民の谷に多く育つ椰子の木（Washingtonia filifera）があり、これが「パーム」の名の由来となっています。

1876年にはサザンパシフィック鉄道が開通し、その後続々とホテルが建設され、避寒地として定年退職者が移住するようになりました。1970年代頃には、年間を通して観光地として栄えるようになり、特に7月、8月には通常休業していたホテルも営業するようになりました。1969年には、栃木県日光市と姉妹都市の関係が築かれました。

地理と気候

パームスプリングスは北緯33度49分26秒、西経116度31分49秒に位置し、面積は246.3 km²です。うち244.1 km²が陸地で、残りは水域です。地形は北のリトルサンバーナーディーノ山脈、南のサンタロサ山脈、そして西のサンハシント山脈に囲まれ、これにより高温乾燥の気候が形成されています。

この地域では年間354日ほどの日照が期待でき、年間降水量は130mmです。年間平均気温は21℃で、冬の平均は12〜17℃、夏は27〜32℃に達します。特に4月から10月にかけては最高気温が30℃を超え、最盛期の6月や7月には40℃以上に達することもあります。このような特性から、昼夜の気温差が非常に大きい砂漠の気候であることが反映されています。

人口動勢

2000年の国勢調査によると、パームスプリングス市の人口は42,807人で、20,516世帯、9,457家族が住んでいます。人口密度は175.4人/km²で、一人当たりの平均収入は約25,957米ドルです。

見どころ

パームスプリングスは著名人も訪れる場所であり、観光、不動産、ショッピング、賭博が主要産業となっています。見どころとして、カウイヤ族の神聖な場所であるインディアン・キャニオン、チノ・キャニオンに位置しサンハシント山をゴンドラで上るパームスプリングス・エリアル・トラムウェイ、カウイヤの文化と歴史を紹介するアグア・カリエンテ文化博物館、アグア・カリエンテスパリゾートホテル＆カジノなどがあります。これらのスポットを訪れることで、パームスプリングスの魅力を存分に体験することができます。

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