ヒュー・ド・スタッフォード (第2代スタッフォード伯)

第2代スタッフォード伯爵ヒュー・ド・スタッフォード

第2代スタッフォード伯爵ヒュー・ド・スタッフォード（1342年頃 - 1386年）は、初代伯ラルフ・ド・スタッフォードの次男として生まれました。兄ラルフの早世により、スタッフォード家の相続人となりました。

生涯

1358年頃に母からオードリー男爵位を継承。1359年には父と共にフランス遠征に参加し、エドワード黒太子の下でガスコーニュや北スペインに滞在しました。1378年には、ロバート・ホーリー殺害事件に関与した記録が残っています。

長年の軍務の後、イングランドへ帰国。1371年にはスタッフォード男爵として議会に召集され、1372年に父の死に伴い伯爵位を継承しました。スコットランド問題や沿岸防衛に関する王立委員会のメンバーを務める傍ら、下院と定期的に協議する貴族委員会のメンバーでもありました。下院からは新しい「常任評議会」の一員として適任とみなされていましたが、商船保護のために艦隊を動員したジョン・フィリポを非難したことで、他の貴族から叱責を受けることもありました。

結婚と子女

1350年以前に、第11代ウォリック伯トマス・ド・ビーチャムの娘フィリッパ・ド・ビーチャムと結婚し、8人の子供をもうけました。

マーガレット（1364年頃 - 1396年）：初代ウェストモーランド伯ラルフ・ド・ネヴィルの最初の妻。
ラルフ（1367年頃 - 1385年）：スコットランド遠征中に初代エクセター公ジョン・ホランドに殺害されました。
トマス（1368年頃 - 1392年）：第3代スタッフォード伯。アン・オブ・グロスターと結婚しましたが、子孫はいませんでした。
ウィリアム（1375年 - 1395年）：第4代スタッフォード伯。グロスター公トマス・オブ・ウッドストックの保護下にありましたが、若くして亡くなりました。
キャサリン（1376年頃 - 1419年）：第2代サフォーク伯マイケル・ド・ラ・ポールと結婚。
エドマンド（1377年 - 1403年）：第5代スタッフォード伯。兄トマスの未亡人アン・オブ・グロスターと結婚し、初代バッキンガム公ハンフリー・スタッフォードをもうけました。
ジョーン（1378年 - 1442年）：初代サリー公トマス・ホランドと結婚しましたが、子供はいませんでした。
ヒュー（1382年頃 - 1420年）：第4代バウチャー女男爵エリザベス・バウチャーと結婚。バウチャー男爵となり、後に初代スタッフォード男爵に叙せられました。

妻フィリッパの死と長男の死が重なったことがきっかけとなり、ヒューは巡礼を決意。ウォルシンガムを経てエルサレムへ向かう途中、ロドス島で聖ヨハネ騎士団の病院にて亡くなりました。遺骨はスタッフォードシャーのストーン修道院に埋葬されました。

もう一度検索