ビダル・ヌーニョ

ビダル・ヌーニョ：変遷を辿る左腕投手の軌跡

ビダル・ヌーニョ（Vidal Nuño, 1987年7月26日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のプロ[[野球選手]]です。左投左打の投手として、MLBやメキシカンリーグで活躍しています。2020年現在は、メキシカンリーグのティフアナ・ブルズに所属しています。

プロ入りと独立リーグ時代

2009年のMLBドラフトで、クリーブランド・インディアンスから48巡目で指名を受けプロ入りしました。ルーキー級のアリゾナリーグ・インディアンスでプロデビューを果たした後、A-級のマホーニングバレー・スクラッパーズに昇格しました。2010年にはA級レイクカウンティ・キャプテンズでプレーしましたが、2011年5月に自由契約となり、米独立リーグのフロンティアリーグ、ワシントン・ワイルドシングスに入団。しかし、同年6月にはチームを退団しました。

ニューヨーク・ヤンキースでの飛躍

2011年6月18日にニューヨーク・ヤンキースと契約し、A-級スタテンアイランド・ヤンキース、A級チャールストン・リバードッグスに所属しました。2012年にはA+級タンパ・ヤンキースでプレーし、5月にはAA級トレントン・サンダーへ昇格しました。2013年にはAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ昇格し、4月27日にメジャー初昇格を果たしました。

4月29日のヒューストン・アストロズ戦で、7回から中継ぎとして3回を無失点に抑え、メジャーデビューを飾りました。5月13日のインディアンス戦では、先発として5回を無失点に抑え、メジャー初勝利を挙げました。しかし、翌日にカーティス・グランダーソンの復帰に伴い、AAA級へ降格。その後、アンディ・ペティットの故障者リスト入りにより再昇格を果たしましたが、5月21日のオリオールズ戦でサヨナラ本塁打を浴び、メジャー初黒星を喫しました。2014年は開幕ロースター入りを果たし、17試合に登板（うち先発14試合）しましたが、2勝5敗、防御率5.42という成績でした。

ダイヤモンドバックス、マリナーズでの苦闘

2014年7月6日にブランドン・マッカーシーとのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍しました。移籍後は14試合全てで先発登板し、防御率3.76と安定した投球を見せましたが、勝ち星には恵まれず、0勝7敗を記録しました。シーズン全体では2勝12敗と、負けが大きく先行するシーズンとなりました。2015年は、放出されるまでの3試合に登板し、防御率1.88と好投しました。

2015年6月3日には、ウェリントン・カスティーヨらとのトレードで、マーク・トランボと共にシアトル・マリナーズへ移籍しました。移籍後はリリーフと先発の両方で登板し、74.2イニングで14本ものホームランを浴びましたが、防御率は4.10にまとめ上げました。しかし、前年に続いて勝ち運に見放され、1勝4敗という結果でした。移籍前との通算成績は、35試合に登板（うち先発10試合）、1勝5敗、防御率3.74でした。2016年は、ほぼリリーフ専業となり、55試合中1試合のみ先発登板しました。1勝1敗、防御率3.53、WHIP1.33という成績を残しました。

オリオールズ、レイズでの挑戦

2016年11月7日にカルロス・ルイーズとのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍しましたが、2017年2月にはライアン・モズリーとのトレードで、ボルチモア・オリオールズへ移籍しました。同年にはWBCメキシコ代表にも選出されました。しかし、8月には40人枠外となり、この年メジャーでは12試合に登板して0勝1敗、防御率10.43という成績に終わりました。シーズン終了後、FAとなりました。

2017年12月14日には、タンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加しました。2018年の開幕は傘下のAAA級ダーラム・ブルズで迎え、5月23日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りしました。この年は17試合に登板し、3勝0敗、防御率1.64、29奪三振を記録し、チームの勝利に貢献しました。オフにはFAとなり、2018日米野球のMLB選抜に選出されました。当時FAでしたが、レイズのユニフォームで出場しました。

その後

2019年1月17日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加しましたが、2020年3月1日にメキシカンリーグのティフアナ・ブルズと契約しました。

ヌーニョは、そのキャリアの中で、多くの球団を渡り歩きながらも、常に全力でプレーを続けてきました。その経験は、今後の彼の野球人生にとって大きな財産となるでしょう。

詳細情報

年度別投手成績：2020年度シーズン終了時
年度別守備成績：2020年度シーズン終了時
背番号：
34（2013年）
57（2014年 - 同年途中）
54（2014年途中 - 2015年途中）
38（2015年途中 - 2016年、2018年）
52（2017年）
代表歴：
2017 [[ワールド・ベースボール・クラシック]] メキシコ代表
2018日米野球
外部リンク：
選手の通算成績と情報 MLB, ESPN, Baseball-Reference, Fangraphs, The Baseball Cube, Baseball-Reference (Register)
Vidal Nuno stats MiLB.com （英語）
* Vidal Nuno (@VidalNuno_52) - X（旧Twitter）

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