ビッグ・ジョン・スタッド

• - ビッグ・ジョン・スタッド（Big John Studd）とは、1948年2月19日に生まれたアメリカのプロレスラーで、本名はジョン・ウィリアム・ミントン。ペンシルベニア州バトラーの出身で、超大型のラフ＆パワーファイターとして知られています。

スタッドは1980年代に特に注目を浴び、アンドレ・ザ・ジャイアントとの巨人対決で話題となりました。彼のキャリアは1972年にニューヨークのWWWFでチャック・オコーナーとしてデビューしたことから始まります。デビュー当初はミッドカード要員としてヒール役を務め、多くの著名なレスラーと戦ったことで経験を積んでいきました。特にペドロ・モラレスとの対戦は名勝負として記憶されています。

1975年にはインディアナポリスのWWAで活動を拡大し、オックス・ベーカーと組んでWWA世界タッグ王座を獲得。同年には覆面レスラー「エクスキューショナー2号」の名でWWWF世界タッグ王座も獲得するなど、さまざまなタイトルを手にしていきました。1977年からはキャプテンUSAの名を持つ覆面レスラーとして、NWAビッグタイム・レスリングでブルーザー・ブロディとの抗争を通じてNWAアメリカン・ヘビー級王座を獲得します。

その後、ビッグ・ジョン・スタッドの名で活動を開始し、ミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリングでリック・フレアーと共にNWAミッドアトランティック・タッグ王座を獲得し、さらには日本の新日本プロレスにも出場し、両国でその存在感を発揮しました。1982年からはWWFに再契約し、アンドレ・ザ・ジャイアントとの抗争はファンに強く印象を残しました。

1980年代半ば、スタッドはガーフィーなキャラクターを持つヒールとして全米のサーキットで活躍しました。ボビー・ヒーナンをマネージャーに迎え、ハルク・ホーガンとも対戦し続けました。しかし、1987年からは一時期リングを離れ、俳優業に進出します。この間、「ハーレーダビッドソン＆マルボロマン」にも出演しました。再びWWFに復帰したものの、全盛期ほどのパフォーマンスは発揮できず、1990年に引退します。

引退後は選手育成にも関与し、特にWCWに進出したロン・リースに影響を与えました。彼は1995年にホジキンリンパ腫で亡くなりましたが、その功績は長く記憶され、2004年にはWWE殿堂に迎えられました。

スタッドは素顔が温和であったため、彼を知る人々はその人柄を称賛していました。また、その巨体とともに力強さでも知られ、同期のレスラーたちからも一目置かれていました。息子であるジョン・ミントン・ジュニアもWWEデビューを目指すなど、家族に受け継がれるレスリングの伝統を感じるエピソードもあります。スタッドの得意技にはクローズラインやベアハッグ、バックブリーカーがあり、リング上でその圧倒的な存在感をアピールしていました。

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