ピッツフィールド・コロニアルズ

ピッツフィールド・コロニアルズは、かつてカナディアン・アメリカン・リーグに加盟していたプロ野球独立リーグのチームです。本拠地はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ピッツフィールドにありました。

沿革

チームは1998年に創設され、当初はナシュア・プライドという名称で、ニューハンプシャー州ナシュアのホルマン・スタジアムを本拠地としていました。2009年にはアメリカン・ディフェンダーズ・オブ・ニューハンプシャーと名称を変更しています。

1998年から2005年まではアトランティックリーグに所属し、2000年にはリーグ優勝を果たしました。2006年にカナディアン・アメリカン・リーグに移籍しています。

2006年7月29日のホームゲームでは、地元ニューハンプシャー州出身のアルペンスキー選手、ボード・ミラーが選手として試合に出場し、話題となりました。彼はその後も2007年8月、2008年7月にも再び出場しています。

2007年には、かつて近鉄、オリックスでプレーした岡本晃が入団し、同じく日本人投手の長坂秀樹も入団しました。岡本と長坂は先発の軸として活躍し、岡本は9勝2敗、長坂は10勝1敗という成績を挙げ、チームは見事優勝を飾りました。

当時、ナシュア・プライドはボストン・レッドソックスと同じニューイングランド地方に本拠地を置いていました。レッドソックスが2006年オフに松坂大輔を獲得した後、ナシュア・プライドも日本人の岡本を獲得したことから、ちょっとした話題が生まれました。2007年シーズン開始前には、ナシュア・プライドのジョン・スタバイル2世オーナーがレッドソックスのジョン・ヘンリーオーナーと「松坂と岡本の勝ち星はどっちが多いか」との賭けを持ちかけました。岡本が勝てば勝利数分のフェンウェイ・パーク内高級クラブ席での無料観戦を要求し、松坂が勝てばフェンウェイ・パークをフロント全員で掃除するというものでした。結果は松坂が13勝（最終的に15勝）に対し、岡本は9勝にとどまり、松坂の勝ちが確定したため、ナシュア・プライドの球団フロント全員でフェンウェイ・パークを掃除することになりました。

しかし、チームは2011年オフに20万ドルの融資枠を確保できなかったことが原因で、オーナー会議でリーグを脱退させられ、解散という形で幕を閉じました。

過去に所属していた主な選手

ルイス・アキーノ（1998、元：近鉄）
ブレンダン・ドネリー（1999）
ホセ・マラベ（1999 - 2002、元：横浜）
ピート・インカビリア（2000、元：千葉ロッテ）
ウィル・フリント（2000、元：大阪近鉄）
ジミー・ハースト（2001、2005、元：広島）
エンリケ・ラミレス（2003、元：中日）
ジョニー・ラフィン（2003、元：近鉄）
メルビン・ニエベス（2003、元：福岡ダイエー）
ダンテ・ビシェット（2004）
オーランド・ミラー（2005）
岡本晃（2007、元：近鉄、オリックス）
長坂秀樹（2007）
矢野英司（2007 - 2008、元：横浜、近鉄、東北楽天）
イスマエル・カストロ (2009)
マット・ホワイト（2010、元：横浜）

公式サイト (英語)

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