ピンクライン (バンコク)

バンコク・モノレール ピンクライン

ピンクラインは、タイの首都バンコクにおけるモノレール路線です。この路線は、国営交通公社であるMRTA（タイ大量高速輸送公社）が建設と施設保有を担い、民間企業であるノーザン・バンコク・モノレール株式会社が運営を行う、上下分離方式が採用されています。

歴史

ピンクラインは、当初標準軌の高架鉄道として計画されていましたが、建設費を削減するためにモノレールに変更されました。

運営までの道のり

2016年12月: BSRジョイントベンチャーが、入札により30年間の事業運営権を取得しました。
2017年6月16日: BSRがMRTAとの間で本契約を締結。
2017年12月: 建設工事が開始されました。
2021年2月9日: 内閣が、インパクトリンク（ムアントーンターニー方面支線）の建設を承認しました。
2021年9月26日: MRTAが、2022年6月に部分開業予定と発表しましたが、後に延期されました。
2021年10月末: 建設進捗率は83.40%に達しました。
2021年12月9日: ミンブリー～バーンチャン間で試運転が開始されました。
2022年4月: 公開試運転の開始が報じられましたが、報道機関によって開始時期にばらつきが見られました。
2022年5月: ラックシー～ミンブリー間で、同年9月から3ヶ月間の無料試乗期間を設けた公開試運転が開始されると報道されました。
2023年6月末: 建設進捗率は96.97%に達しました。
2023年7月: スーンラチャカーン・チャルームプラキアット～ミンブリー間で、同年8月または9月から公開試運転が、同年11月より営業運転が開始されると報じられました。
2023年9月: 同年11月より公開試運転、同年12月より営業運転開始予定と報道されました。
2023年11月21日: スーンラチャカーン・ノンタブリー～ミンブリー間で無料試乗を含む公開試運転が開始されました。
2023年12月24日: レールが脱落する事故が発生しました。
2024年1月7日: 営業運転が開始され、料金徴収が開始されました。

計画

ピンクラインは、ミンブリー駅から国道3119号線沿いに南下し、スワンナプーム空港へ延伸する構想があります。（M-MAP2に記載）

車両

ボンバルディア/アルストム社製のInnovia Monorail 300シリーズが導入されています。この車両は、中国中車南京浦鎮車輛がライセンスを受けて製造しています。

当路線向けに4両編成42本、イエローライン向けに4両編成30本、合計288両が約500億バーツで発注されました。

路線

本線

主要な路線です。

インパクトリンク

インパクト・ムアントーンターニーコンベンションセンターへのアクセス手段として建設された支線です。全長は2.6km（予定）です。

駅の所在地

各駅の所在地は公式情報をご確認ください。

事故

2023年12月24日午前5時頃、車両に電力を供給するレールが、約4kmにわたって落下する事故が発生しました。この事故により、地上の自動車3台が損傷する被害を受けました。

関連事項

バンコク・スカイトレイン: BSRの筆頭出資者であるBTSが運営する高架鉄道です。
イエローライン (バンコク): BSR傘下のモノレール路線で、2023年に開業しました。
ブラウンライン: ピンクラインとも接続予定のモノレール計画路線ですが、運営事業者は未定です。
グレーライン: ブラウンライン同様、計画中のモノレール路線です。

外部リンク

Pink Line - MRTA
MRT Pink Line - Northern Bangkok Monorail (NBM)
MRTAピンクライン - MRTA
路線計画図を含むリーフレット(PDF)
MRTAピンクライン（facebook)

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