フェアリーランドストーリー
『フェアリーランドストーリー』（The Fairyland Story）は、1985年7月にタイトーからリリースされたアーケードゲームです。魔法使いの少女トレミーを操作し、敵をケーキに変える魔法を駆使して、全滅させることを目指す固定画面アクションゲームです。
主人公トレミーは、大トカゲドラコリスクに奪われた「ホーリージェム」を取り戻し、伝染病が蔓延したアルファルファ王国を救う使命を背負っています。ゲームシステムは、同社の『ちゃっくんぽっぷ』や『バブルボブル』に似ていますが、『バブルボブル』のような2人同時プレイはできません。開発はタイトーが行い、ディレクターは後に『ニンジャウォーリアーズ』を手掛けた緒方正樹と『奇々怪界』の波多野幹夫が担当しました。企画は『ニンジャウォーリアーズ』の辻野浩司、脚本は『ミズバク大冒険』の石田一朋、効果音は『バブルボブル』の君島正が担当しています。
1987年にはMSX、1991年にはX68000に移植され、2003年には携帯電話ゲームとしてiアプリでも配信されました。アーケード版は、PlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 上巻』（2005年）やPlayStation Portable用ソフト『タイトーメモリーズ ポケット』（2006年）に収録されています。
基本システム
2方向レバーとジャンプ、魔法の2つのボタンでトレミーを操作します。固定画面のステージを移動し、敵を全滅させるとラウンドクリアです。全101ラウンドをクリアするとエンディングとなります。床ブロックはジャンプで上昇中は通過できますが、下降時には着地判定があり、下へは落下で移動します。トレミーは一部の敵を除き頭上に乗ることができ、これを利用しないと移動できない場所もあるため、倒す順番や移動手順を考えるパズル要素が強いのが特徴です。ミスをすると、その面の初期状態に戻り、倒した敵も全て復活します。2人プレイ時は、ミスをすると交代制になります。
敵の倒し方
魔法で敵をケーキに変えた後、さらに魔法をかけて消滅させる。
ケーキになった敵を運び、床に落として倒す。
落としたケーキで敵を巻き込む。
アイテムを使用する。
ウォームに敵を食べさせる。
最後の1匹になると、一定時間経過で自動的に消滅する（永久パターン防止）。
ミス条件
敵に当たる。
ケーキに潰される。
ウィザードの魔法に2回当たる（1回目は小さくなる）。
サラマンダーやドラゴリスクの炎に当たる。
ウォームに食べられる。
残機を全て失うか、全101ラウンドをクリアするとゲームオーバーです。コンティニューは、店舗側の設定で有効になっていれば、1人プレイ時にラウンド8～98の間でゲームオーバーになったときのみ可能です。
アイテム
ステージ内の特定箇所で、パワーアップアイテムが出現します。
Magic Stuff（マジックスタッフ）：一定時間、敵の動きが1/2の速度になる。
Silver Scepter（シルバーセプター）：一定時間、魔法の飛距離が大幅に伸びる。
Gold Scepter（ゴールドセプター）：一定時間、敵を魔法で一撃で倒せる。
Moon Tiara（ムーンティアラ）：一定時間、敵をケーキに変え、フェアリー状態から元に戻せる。
Star Tiara（スターティアラ）：一定時間、星が降り注ぎ敵を倒す。
Scroll of Fire（スクロール・オブ・ファイア）：一定時間、炎の魔法が使える。貫通効果を持つ。
Scroll of Ice（スクロール・オブ・アイス）：一定時間、敵を氷漬けにする。
Glass Potion（グラスポーション）：一定時間、透明になり敵を透過できる。
Change Potion（チェンジポーション）：一定時間、ネズミに変身し無敵になる。体当たりで敵を倒せる。
Mystical Orb（ミスティカルオーブ）：一定時間、歩くたびに得点が加算される。
Holy Water（ホーリーウォーター）：ボーナス得点。
Crystal Ring（クリスタルリング）：ボーナス得点。
Mystical Feather（ミスティカルフェザー）：現在のステージ＋残敵数のステージにワープする。
Book of Death（ブック・オブ・デス）：地震で敵を全滅させる。
Book of Life（ブック・オブ・ライフ）：1UPアイテム。
コイン
ケーキで敵を巻き込んで倒すと、銅貨、銀貨、金貨が出現します。まとめて倒すほど高価なコインが出現し、高価なものほど高得点です。ミスせずに取り続けることで、ボーナス点の倍率が上がります。
フェアリーランドのアルファルファ王国は、伝染病が蔓延し、国王も病に倒れていました。王女トレミーは、王国を救うため、大トカゲドラコリスクが王国を襲い「ホーリージェム」を奪ったことを突き止めます。トレミーは親友ロドミーと共にドラコリスクを倒し、「ホーリージェム」を取り戻す旅に出ます。
トレミー (PTOLEMY)
主人公。アルファルファ王国の第三王女で、赤いとんがり帽子とローブ姿の魔法使いです。
ロドミー (RODEMY)
トレミーの親友である大きなドラゴンで、デモ画面のみに登場し、トレミーを背中に乗せて空を飛びます。
オーク (ORC)
トレミーを執拗に追いかける敵です。
ウィザード (WIZARD)
三日月状の魔法を飛ばしてくる敵。魔法に当たるとトレミーはフェアリーに変身し、能力が低下します。倒せば元に戻れます。
サラマンダー (SALAMANDER)
火炎弾を吐く敵です。
ゴーレム (GOLEM)
オークに似ていますが、時々止まります。耐久力が高く、ケーキにしてもすぐに復活します。
レイス (WRAITH)
魔法を察知して姿を消す敵です。
クレリック (CLERIC)
敵が4匹以下になると分身を出す敵です。分身は1発で倒せます。
ウォーム (WORM)
ワープトンネルに住み、トレミーを食べる敵。倒すことはできません。
ホーンド (HORNED)
ラウンド開始後、一定時間で出現し、トレミーを執拗に追う敵です。
ドラコリスク (DRACOLISK)
最終ボス。6本足の巨大なドラゴンです。
MSX版追加キャラクター
アイアンゴーレム：ゴーレムよりケーキ化からの復活が早い。
フラック：トレミーと同じ魔法を使う。射程距離が長い。
スケルトン：ドラコリスクの護衛として登場。倒しても復活する。
ファミリーコンピュータ版：開発中画面が公開されたが、発売には至りませんでした。
X68000版：アーケード版の移植。BGMをアレンジ版に切り替え可能。
アーケード版
原作・脚本：石田一朋
企画・デザイン：辻野浩司
背景：西村年幸、きたがわてつお
音楽：Y.TSUCHIDA、君島正
監督：緒方正樹、波多野幹夫
MSX版
ディレクター：石田一朋
ゲーム・デザイナー：辻野浩司
プログラマー：石田一朋
オリジナル・キャラクター・デザイン：辻野浩司
ゲーメストムックでは、豊富なアイテムや趣向を凝らしたステージが評価されています。特に、敵のまとめ消しの面白さや、パズル要素が魅力とされています。
ラウンド57には、同社のゲーム『べんべろべえ』に登場するカズヤ君がデザインされています。
ゲームオーバー時、またはオールクリア時に魔法ボタンを押し続けると、キャラクター紹介とスタッフロールが流れます。
MSX版の英字ロゴは『THE FAIRYLAND STORY』ですが、日本語タイトルは『フェアリーランド』です。
スペースインベーダーDX：パロディモードに登場。
ぽっぷんぽっぷ：家庭用ゲーム機版で、トレミーとロドミーが登場。
レインボーアイランド：ワールド8が「マジカルアイランド」として登場。
バブルシンフォニー：トレミーがゲストキャラクターとして登場。
『アーケードアーカイブス フェアリーランドストーリー』公式サイト
フェアリーランドストーリー - Killer List of Videogames（英語）
The Fairyland Story（英語） - MobyGames
ゲーム概要
主人公トレミーは、大トカゲドラコリスクに奪われた「ホーリージェム」を取り戻し、伝染病が蔓延したアルファルファ王国を救う使命を背負っています。ゲームシステムは、同社の『ちゃっくんぽっぷ』や『バブルボブル』に似ていますが、『バブルボブル』のような2人同時プレイはできません。開発はタイトーが行い、ディレクターは後に『ニンジャウォーリアーズ』を手掛けた緒方正樹と『奇々怪界』の波多野幹夫が担当しました。企画は『ニンジャウォーリアーズ』の辻野浩司、脚本は『ミズバク大冒険』の石田一朋、効果音は『バブルボブル』の君島正が担当しています。
1987年にはMSX、1991年にはX68000に移植され、2003年には携帯電話ゲームとしてiアプリでも配信されました。アーケード版は、PlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 上巻』（2005年）やPlayStation Portable用ソフト『タイトーメモリーズ ポケット』（2006年）に収録されています。
ゲーム内容
基本システム
2方向レバーとジャンプ、魔法の2つのボタンでトレミーを操作します。固定画面のステージを移動し、敵を全滅させるとラウンドクリアです。全101ラウンドをクリアするとエンディングとなります。床ブロックはジャンプで上昇中は通過できますが、下降時には着地判定があり、下へは落下で移動します。トレミーは一部の敵を除き頭上に乗ることができ、これを利用しないと移動できない場所もあるため、倒す順番や移動手順を考えるパズル要素が強いのが特徴です。ミスをすると、その面の初期状態に戻り、倒した敵も全て復活します。2人プレイ時は、ミスをすると交代制になります。
敵の倒し方
魔法で敵をケーキに変えた後、さらに魔法をかけて消滅させる。
ケーキになった敵を運び、床に落として倒す。
落としたケーキで敵を巻き込む。
アイテムを使用する。
ウォームに敵を食べさせる。
最後の1匹になると、一定時間経過で自動的に消滅する（永久パターン防止）。
ミス条件
敵に当たる。
ケーキに潰される。
ウィザードの魔法に2回当たる（1回目は小さくなる）。
サラマンダーやドラゴリスクの炎に当たる。
ウォームに食べられる。
残機を全て失うか、全101ラウンドをクリアするとゲームオーバーです。コンティニューは、店舗側の設定で有効になっていれば、1人プレイ時にラウンド8～98の間でゲームオーバーになったときのみ可能です。
アイテム
ステージ内の特定箇所で、パワーアップアイテムが出現します。
Magic Stuff（マジックスタッフ）：一定時間、敵の動きが1/2の速度になる。
Silver Scepter（シルバーセプター）：一定時間、魔法の飛距離が大幅に伸びる。
Gold Scepter（ゴールドセプター）：一定時間、敵を魔法で一撃で倒せる。
Moon Tiara（ムーンティアラ）：一定時間、敵をケーキに変え、フェアリー状態から元に戻せる。
Star Tiara（スターティアラ）：一定時間、星が降り注ぎ敵を倒す。
Scroll of Fire（スクロール・オブ・ファイア）：一定時間、炎の魔法が使える。貫通効果を持つ。
Scroll of Ice（スクロール・オブ・アイス）：一定時間、敵を氷漬けにする。
Glass Potion（グラスポーション）：一定時間、透明になり敵を透過できる。
Change Potion（チェンジポーション）：一定時間、ネズミに変身し無敵になる。体当たりで敵を倒せる。
Mystical Orb（ミスティカルオーブ）：一定時間、歩くたびに得点が加算される。
Holy Water（ホーリーウォーター）：ボーナス得点。
Crystal Ring（クリスタルリング）：ボーナス得点。
Mystical Feather（ミスティカルフェザー）：現在のステージ＋残敵数のステージにワープする。
Book of Death（ブック・オブ・デス）：地震で敵を全滅させる。
Book of Life（ブック・オブ・ライフ）：1UPアイテム。
コイン
ケーキで敵を巻き込んで倒すと、銅貨、銀貨、金貨が出現します。まとめて倒すほど高価なコインが出現し、高価なものほど高得点です。ミスせずに取り続けることで、ボーナス点の倍率が上がります。
ストーリー
フェアリーランドのアルファルファ王国は、伝染病が蔓延し、国王も病に倒れていました。王女トレミーは、王国を救うため、大トカゲドラコリスクが王国を襲い「ホーリージェム」を奪ったことを突き止めます。トレミーは親友ロドミーと共にドラコリスクを倒し、「ホーリージェム」を取り戻す旅に出ます。
キャラクター
トレミー (PTOLEMY)
主人公。アルファルファ王国の第三王女で、赤いとんがり帽子とローブ姿の魔法使いです。
ロドミー (RODEMY)
トレミーの親友である大きなドラゴンで、デモ画面のみに登場し、トレミーを背中に乗せて空を飛びます。
オーク (ORC)
トレミーを執拗に追いかける敵です。
ウィザード (WIZARD)
三日月状の魔法を飛ばしてくる敵。魔法に当たるとトレミーはフェアリーに変身し、能力が低下します。倒せば元に戻れます。
サラマンダー (SALAMANDER)
火炎弾を吐く敵です。
ゴーレム (GOLEM)
オークに似ていますが、時々止まります。耐久力が高く、ケーキにしてもすぐに復活します。
レイス (WRAITH)
魔法を察知して姿を消す敵です。
クレリック (CLERIC)
敵が4匹以下になると分身を出す敵です。分身は1発で倒せます。
ウォーム (WORM)
ワープトンネルに住み、トレミーを食べる敵。倒すことはできません。
ホーンド (HORNED)
ラウンド開始後、一定時間で出現し、トレミーを執拗に追う敵です。
ドラコリスク (DRACOLISK)
最終ボス。6本足の巨大なドラゴンです。
MSX版追加キャラクター
アイアンゴーレム：ゴーレムよりケーキ化からの復活が早い。
フラック：トレミーと同じ魔法を使う。射程距離が長い。
スケルトン：ドラコリスクの護衛として登場。倒しても復活する。
移植版
ファミリーコンピュータ版：開発中画面が公開されたが、発売には至りませんでした。
X68000版：アーケード版の移植。BGMをアレンジ版に切り替え可能。
スタッフ
アーケード版
原作・脚本：石田一朋
企画・デザイン：辻野浩司
背景：西村年幸、きたがわてつお
音楽：Y.TSUCHIDA、君島正
監督：緒方正樹、波多野幹夫
MSX版
ディレクター：石田一朋
ゲーム・デザイナー：辻野浩司
プログラマー：石田一朋
オリジナル・キャラクター・デザイン：辻野浩司
評価
ゲーメストムックでは、豊富なアイテムや趣向を凝らしたステージが評価されています。特に、敵のまとめ消しの面白さや、パズル要素が魅力とされています。
備考
ラウンド57には、同社のゲーム『べんべろべえ』に登場するカズヤ君がデザインされています。
ゲームオーバー時、またはオールクリア時に魔法ボタンを押し続けると、キャラクター紹介とスタッフロールが流れます。
MSX版の英字ロゴは『THE FAIRYLAND STORY』ですが、日本語タイトルは『フェアリーランド』です。
関連項目
スペースインベーダーDX：パロディモードに登場。
ぽっぷんぽっぷ：家庭用ゲーム機版で、トレミーとロドミーが登場。
レインボーアイランド：ワールド8が「マジカルアイランド」として登場。
バブルシンフォニー：トレミーがゲストキャラクターとして登場。
外部リンク
『アーケードアーカイブス フェアリーランドストーリー』公式サイト
フェアリーランドストーリー - Killer List of Videogames（英語）
The Fairyland Story（英語） - MobyGames
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