フェルナンド・サラス

ノエル・フェルナンド・サラス：メキシコが生んだ好投手

ノエル・フェルナンド・サラス（1985年5月30日生まれ）は、メキシコ合衆国ソノラ州出身の右投右打のプロ野球選手です。投手としてメキシカンリーグ、そしてメジャーリーグで活躍しました。現在はメキシカンリーグのタバスコ・キャトルメンに所属しています。

メキシカンリーグ時代からメジャーへ

サラスのキャリアは2005年、メキシカンリーグのサルティーヨ・サラペメーカーズでの入団から始まりました。2006年にはリリーフ投手として8勝2敗、防御率3.02という好成績を残し、オールスターにも選出されるなど、早くからその才能をみせつけました。

この活躍が認められ、2007年4月、セントルイス・カージナルスと契約。傘下のマイナーリーグで経験を積み重ねていきます。2008年にはAA級で74イニングに登板し100奪三振を記録、2009年にはAAA級へ昇格。そして2010年5月28日、念願のメジャーデビューを果たしました。

カージナルスでの活躍と移籍

カージナルスでは2011年、クローザーとして24セーブを記録する活躍を見せました。しかし、防御率とxFIP（疑似防御率）の差から、監督の完全な信頼を得るには至らず、シーズン後半には役割変更を経験しています。2012年は腎結石の影響もあり、成績不振でマイナーリーグへ降格しました。

2013年にはWBCメキシコ代表に選出され、国際舞台でも活躍。同年オフには、トレードでロサンゼルス・エンゼルスへ移籍します。

エンゼルス、メッツ、そして再びエンゼルスへ

エンゼルスでは2014年、登板過多による故障者リスト入りを経て、後半戦に13試合連続無失点など好調を維持。57試合に登板し防御率3.38、自己最高の奪三振率9.4を記録しました。2015年もチーム最多の72試合に登板するなど貢献しましたが、防御率は4.24とやや悪化しました。

2016年8月には、ニューヨーク・メッツへトレード移籍。その後FAとなり、2017年2月にメッツと再契約。同年はWBCメキシコ代表に2大会連続選出され、さらにキャリア初安打も記録するなど、充実したシーズンを送りました。しかし8月にDFAとなり、自由契約となりました。

同年8月、再びエンゼルスとマイナー契約を結びメジャー復帰を果たしましたが、オフにFAとなりました。

様々なチームを渡り歩き、メキシカンリーグへ

2018年、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約。メジャー契約を結び開幕から活躍しましたが、7月にDFAとなり、自由契約となりました。その後、アトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び、2019年にはメキシカンリーグのモンクローバ・スティーラーズでプレー。さらに同年、フィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結びメジャーに復帰するも、再びマイナーリーグへ降格しました。

その後、様々なチームを渡り歩き、2021年3月にはメキシカンリーグのタバスコ・キャトルメンと契約し、現在に至っています。

投球スタイル

サラスの投球スタイルはオーバースロー。最速約152km/hのフォーシームを武器に、チェンジアップと縦のスライダーを効果的に使い分けます。

代表歴

サラスは2013年と2017年のWBCメキシコ代表として、国際舞台で活躍しました。さらに、2020年東京オリンピックのメキシコ代表にも選出されています。

まとめ

メキシカンリーグからメジャーリーグ、そして再びメキシカンリーグへ。ノエル・フェルナンド・サラスの野球人生は、数々の挑戦と経験に彩られた波瀾万丈な物語です。メキシコを代表する投手として、これからも彼の活躍に期待しましょう。

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