フォーエバー・アイドル・ベスト・シリーズ おニャン子クラブ

フォーエバー・アイドル・ベスト・シリーズ おニャン子クラブ：80年代アイドル黄金期の記録

1989年8月21日、ポニーキャニオンより発売された『フォーエバー・アイドル・ベスト・シリーズ おニャン子クラブ』は、一世を風靡したアイドルグループ、おニャン子クラブのベストアルバムです。ポニーキャニオンが展開した限定生産企画シリーズの一環としてリリースされ、岡田奈々、岩崎良美、森尾由美といった人気アーティストの作品も同シリーズに含まれていました。

このアルバムの特徴は、1987年12月5日にリリースされたベストCD『おニャン子クラブ ベスト』と収録曲がほぼ同一である点です。しかし、単なる再発ではなく、CDレーベルがピクチャーレーベル仕様になっている点が大きな違いとして挙げられます。ファンにとって、この特別なデザインは、コレクションアイテムとしての価値を高める要素となっています。

選曲には、おニャン子クラブの代表的なヒット曲はもちろんのこと、アルバム『SIDE LINE』『Circle』『KICK OFF』『NON-STOP おニャン子』『PANIC THE WORLD』といった、彼女たちの音楽性を多角的に示す楽曲が網羅されています。これらの楽曲は、秋元康氏による作詞と、後藤次利氏、見岳章氏、佐藤準氏といった豪華な作曲・編曲陣によって生み出され、80年代アイドルシーンを彩る名曲の数々として、今なお高い人気を誇っています。

収録曲は、軽快なリズムとキャッチーなメロディーが印象的な「恋はくえすちょん」や「かたつむりサンバ」、キュートな歌詞とメロディーが魅力的な「おっとCHIKAN!」、「お先に失礼」、切ないメロディーが心を掴む「雨のメリーゴーランド」など、幅広い音楽性を聴くことができます。さらに、初期のアルバムからの楽曲も収録されており、おニャン子クラブの進化と成長を辿ることができる構成となっています。

それぞれの楽曲は、作詞：秋元康、作曲・編曲：後藤次利、見岳章、白井良明、高橋研、佐藤準、長沢ヒロ、山川恵津子といった、当時第一線で活躍していたクリエイター陣によって制作されており、その高い音楽性は、現代においても色褪せることがありません。

『フォーエバー・アイドル・ベスト・シリーズ おニャン子クラブ』は、おニャン子クラブの輝かしい軌跡を凝縮した、まさに決定版と言える一枚です。当時のアイドルシーンを知る世代にとっては、懐かしさと感動を呼び覚ます作品であり、初めておニャン子クラブに触れる世代にとっても、その魅力を存分に堪能できる、重要な一枚と言えるでしょう。当時を知る世代、そして現代のリスナー双方に、おニャン子クラブの音楽を伝える、貴重なアルバムとして高く評価されています。

収録曲一覧

1. 恋はくえすちょん (作詞：秋元康、作曲・編曲：見岳章)
2. かたつむりサンバ (作詞：秋元康、作曲・編曲：後藤次利)
3. おっとCHIKAN! (作詞：秋元康、作曲：長沢ヒロ、編曲：山川恵津子)
4. お先に失礼 (作詞：秋元康、作曲・編曲：後藤次利)
5. 雨のメリーゴーランド (作詞：秋元康、作曲・編曲：見岳章)
6. ハートに募金を (作詞：秋元康、作曲・編曲：白井良明)
7. 間に合うかもしれない (作詞：秋元康、作曲：高橋研、編曲：佐藤準)
8. 真赤な自転車 (作詞：秋元康、作曲：高橋研、編曲：佐藤準)
9. 早口言葉でサヨナラを (作詞：秋元康、作曲・編曲：佐藤準)
10. およしになってねTEACHER (作詞：秋元康、作曲・編曲：佐藤準)
11. NO MORE 恋愛ごっこ (作詞：秋元康、作曲・編曲：後藤次利)
12. ウェディングドレス (作詞：秋元康、作曲：高橋研、編曲：佐藤準)
13. 夏休みは終わらない (作詞：秋元康、作曲：高橋研、編曲：佐藤準)
14. じゃあね (作詞：秋元康、作曲：高橋研、編曲：佐藤準)
15. 瞳の扉 (作詞：秋元康、作曲：高橋研、編曲：佐藤準)
16. セーラー服を脱がさないで (作詞：秋元康、作曲・編曲：佐藤準)

関連作品

* おニャン子クラブ ベスト

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