フォード・フィールド

フォード・フィールドは、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトに位置する多目的スタジアムで、NFL（ナショナルフットボールリーグ）のデトロイト・ライオンズが本拠地としています。かつてライオンズが使用していたポンティアック・シルバードームがデトロイト中心部から約48キロメートル離れた郊外にあったため、より多くの観客を動員することを目的に、ダウンタウンに新スタジアムとして建設されました。このスタジアムの命名権は、自動車メーカーのフォードが20年契約で4000万ドルで取得しました。

2023年からは、XFL（後にUFLに統合）に所属するミシガン・パンサーズも本拠地として使用しています。また、MLB（メジャーリーグベースボール）のデトロイト・タイガースが本拠地とするコメリカ・パークが隣接しており、デトロイトのスポーツシーンにおける重要な拠点となっています。

歴史

フォード・フィールドは2002年9月22日に開場し、最初の試合はグリーンベイ・パッカーズ戦でした。開場以来、様々なスポーツイベントやエンターテイメントショーが開催され、数々の記録と記憶に残る瞬間を生み出してきました。

2003年12月13日には、全米大学体育協会（NCAA）男子バスケットボールのケンタッキー大学対ミシガン州立大学戦が行われ、バスケットボールの試合としては史上最多となる78,129人を動員しました。
2006年2月5日には、第40回スーパーボウルが開催され、ピッツバーグ・スティーラーズがシアトル・シーホークスを21対10で下しました。
2007年4月1日には、プロレス団体WWEのレッスルマニア23が開催され、80,103人を動員して、当時のスタジアムの最多動員記録を更新しました。
2010年11月には、ミネソタ・バイキングスの本拠地メトロドームが破損したため、ニューヨーク・ジャイアンツ戦が代替開催されました。さらに、2014年11月には、バッファロー・ビルズの本拠地ラルフ・ウィルソン・スタジアムが大雪で使用不能になったため、ニューヨーク・ジェッツ戦が代替開催されました。
2023年には、USFLのミシガン・パンサーズとフィラデルフィア・スターズがホームゲームを行いました。
2023年8月5日には、WWEの真夏の祭典「サマースラム」が開催され、59,194人を動員しました。このイベントでは、日本人レスラーのイヨ・スカイがWWE女子王座を奪取する快挙を達成しました。

このように、フォード・フィールドはスポーツイベントだけでなく、大規模なエンターテイメントイベントも開催される多目的スタジアムとして、デトロイトの文化的なランドマークとなっています。

アクセスと周辺情報

フォード・フィールドはデトロイトのダウンタウンに位置しているため、公共交通機関でのアクセスも便利です。周辺には、コメリカ・パークやその他多くのレストラン、ホテル、観光スポットがあります。

その他

フォード・フィールドは、その歴史の中で様々な記録を打ち立ててきました。スポーツファンだけでなく、エンターテイメントを愛する人々にとっても、忘れられない場所となっています。今後も様々なイベントが企画されており、デトロイトの活性化に貢献していくことが期待されています。

もう一度検索