フジテレビ平日昼1時45分枠の連続ドラマ

フジテレビ平日昼1時45分枠の連続ドラマについて

フジテレビの平日午後1時45分枠で、1967年4月から1976年3月まで放送されていた連続ドラマ枠は、当時の昼ドラマブームを牽引した重要な存在でした。この時間帯は、それまで芸能ニュースなどを放送していましたが、同時期に人気を博していた『ライオン奥様劇場』や『東海テレビ制作昼の帯ドラマ』の視聴者層を取り込むため、昼ドラマ枠を新設する形で誕生しました。

この枠で放送されたドラマは、1年あたり約4作品というペースでローテーションされ、全37作品が放送されました。しかし、1976年3月には、『東海テレビ制作昼の帯ドラマ』の放送時間拡大に伴い、この枠は廃止されました。

放送作品一覧

以下に、この枠で放送された主な作品を年代順に紹介します。

1967年

おしんこさん：主演・関みどり (平日12:00より移動)
京のひと：主演・入江若葉
花かげろう：主演・三原有美子
女の椅子：主演・山崎幾子

1968年

別れてもなお：主演・葉山葉子
ゆく春を：主演・赤沢亜沙子
花のしずく：主演・高須賀夫至子
秋篠の女：主演・加賀ちかこ

1969年

ふたつの花：主演・有川有紀
木石：主演・天路圭子、御影京子
哀しみの虹：主演・井上清子
ああ、君が愛：主演・岩本多代

1970年

素足の女：主演・桜田千枝子
風の視線：主演・三ツ矢歌子
星から来た女：主演・松木路子
吾が命あり：主演・北川めぐみ

1971年

凍った花：主演・田島和子
愛の炎：主演・町田祥子 (※カラー化)
女の断崖：主演・沢井桂子
雪の喪章：主演・菊ひろ子

1972年

六條ゆきやま紬：主演・加賀ちかこ
女の素顔：主演・三条泰子
罪ある花：主演・高林由紀子
風を見た人：主演・小林千登勢

1973年

愛よさよなら：主演・城野ゆき
青い炎の女：主演・松木路子
愛すれど愛は悲し：主演・沢井孝子
紬の里：主演・磯村みどり
終着駅：主演・小野恵子

1974年

命なりけり：主演・和田恵利子
乱れ雲：主演・北川めぐみ
昼と夜の巡礼：主演・小畠絹子
契りありせば：主演・谷口香

1975年

玄海の女：主演・河村祐三子
西陣の女：主演・梶三和子
人形姉妹：主演・沢井桂子、早瀬久美
染彩の女：主演・和田幾子

その後のフジテレビ昼ドラマ枠の変遷

この枠の終了後、フジテレビの平日13時台は『ライオン奥様劇場』と『東海テレビ制作昼の帯ドラマ』の2枠体制となりました。一時的に『お昼のテレビ小説』が加わり3枠体制になった時期もありましたが、再び2枠体制に戻りました。

その後、『ライオン奥様劇場』は『ライオン午後のサスペンス』、『ライオン劇場』と形を変えながらも続きましたが、1984年9月に終了。帯バラエティ番組に転換されました。これにより、長らくフジテレビの平日13時台の昼ドラマは『東海テレビ制作昼の帯ドラマ』のみとなりました。

1990年代には、午前10時台に「妻たちの劇場」が設けられ、一時的に2枠体制が復活しましたが、再び1枠に戻りました。そして2016年春の改編で『東海テレビ制作昼の帯ドラマ』も終了し、フジテレビから帯ドラマ枠が一時的に消滅しました。

しかし、2021年12月には、早朝の情報番組『めざましテレビ』内で「めざドラ」として2週間限定で復活し、昼ドラマへの新たな試みが見られました。フジテレビの昼帯ドラマは2021年現在、正式な復活はしていませんが、今後の動向が注目されます。

参考資料

「タイムテーブルからみたフジテレビ50年史」（フジテレビ編成局ほか） 31頁〜71頁 2009年

関連事項

昼ドラ
フジテレビ平日正午枠の連続ドラマ（前身）
ライオン奥様劇場
東海テレビ制作昼の帯ドラマ
* お昼のテレビ小説

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