フランス領コンゴ

フランス領コンゴ

フランス領コンゴ（フランス語: Congo français）は、フランスがかつてアフリカに有していた植民地の一つで、中コンゴ（フランス語: Moyen-Congo）とも呼ばれていました。現在のコンゴ共和国、ガボン、中央アフリカ共和国に相当する地域を領土としていました。

歴史

1880年9月10日、フランス領コンゴはブラザヴィルでその歴史を開始しました。これは、コンゴ川北岸に居住するテケ族に対するフランスの保護領として始まったものです。1882年11月30日には正式に建国が宣言され、1884年から1885年にかけて開催されたベルリン会議によってその存在が確定しました。その後、カビンダ、カメルーン、コンゴ自由国との国境は、条約を通じて確定されていきました。

植民地開発のため、フランスは30社に租借地を与えました。これらの会社は象牙、ゴム、材木などを扱いましたが、その取引の多くは非人道的な行為や現地住民の奴隷化を伴うものでした。しかし、実際に利益を上げた会社は約10社に過ぎませんでした。

フランス領コンゴは一時「ガボン・コンゴ」とも呼ばれ、1891年にはガボンを併合しました。1903年には「中コンゴ」に改名され、1906年にガボンと分離しました。マルセイユで開催された植民地展示会では、「フランス領コンゴの拡大」に関する出版物が出されました。そして1910年、フランス領コンゴはフランス領赤道アフリカに併合されることとなりました。

総督

中コンゴになるまでに、以下の4人が総督を務めました。

1883年1月～1897年：ピエール・ブラザ
1897年～1898年：ルイ・アルベール・グロデ
1898年～1901年：アンリ・フェリックス・ド・ラモット
1901年～1903年：エイミール・ジェンティール

関連項目

フランス植民地帝国

参考文献

Petringa, Maria. Brazza, A Life for Africa. Bloomington, IN: AuthorHouse, 2006. ISBN 978-1-4259-1198-0. ピエール・サヴォルニアン・ド・ブラザによるフランス領コンゴ、そして後のフランス領赤道アフリカの広範な探検について記述されています。

外部リンク

* ウィキメディア・コモンズには、フランス領コンゴに関するカテゴリがあります。

もう一度検索