フレンドリー号

フレンドリー号：越前町の暮らしを支えるコミュニティバス

福井県丹生郡越前町で運行されているフレンドリー号は、地域住民の生活を支える重要なコミュニティバスです。2006年6月の運行開始以来、町内各地を結ぶ路線網で、多くの住民に利用されてきました。

当初は9路線もの広範囲な運行を展開していましたが、2022年3月末をもって一部路線の運行を終了し、現在は4路線に集約されています。路線変更により、朝日地区、宮崎地区、織田地区の一部地域、そして糠長島（南越前町）への乗り入れは廃止となりました。この変更は、利用状況や運行効率の観点から判断されたものと考えられます。

フレンドリー号は、地域住民にとって使いやすく、そして経済的な移動手段を提供することに重点を置いています。運賃は、1乗車あたり200円と大変リーズナブルです。さらに、高齢者（70歳以上）、障がい者、小中高生の方々には、半額の100円で利用できる配慮がなされています。小学生未満のお子様は無料です。

回数券も用意されており、1,000円で購入できる100円券11枚綴りは、頻繁に利用する方にとって経済的な選択肢となります。乗り継ぎについても、フレンドリー号同士であればスムーズな乗り継ぎが可能です。ただし、他のコミュニティバスである「チョイソコえちぜん」との乗り継ぎには対応していませんので、ご注意ください。

運行路線は、環状ルート、越前地区巡回ルート、越前地区乗合ルートの3つがあります。環状ルートは月曜日から土曜日まで、越前地区巡回ルートは月曜日から金曜日まで運行しています。越前地区乗合ルートは、月曜日、水曜日、金曜日の運行で、乗合タクシーによる運行形態を取っており、一部区間はデマンド型交通システムを採用しています。どの路線も祝日は運行されますが、日曜日と年末年始は全便運休となります。詳しい運行ルートや時刻表につきましては、フレンドリー号の公式サイトをご確認ください。

車両は、日野・レインボー（ノンステップバス）や三菱ふそう・エアロミディMEなど、快適な乗車環境を確保した車両が運行に投入されています。バリアフリーにも配慮した車両構成となっているため、高齢者や障がいのある方々も安心して利用できます。

フレンドリー号は、単なる交通手段としてだけでなく、地域住民の交流の場としても重要な役割を果たしています。バス車内での出会いを通して、地域コミュニティの活性化にも貢献していると言えるでしょう。これからも、越前町の生活に欠かせない、なくてはならない存在として、地域社会を支え続けることでしょう。

もう一度検索