ブライス・ヤング

ブライス・ヤング：卓越した才能でNFLを席巻するクォーターバック

ブライス・ヤング（Bryce Young）は、2001年7月25日生まれのアメリカンフットボール選手。NFLのカロライナ・パンサーズに所属し、クォーターバック（QB）としてチームを牽引しています。高校時代からその才能を発揮し、数々の記録と賞を獲得。大学では名門アラバマ大学でエースQBとして活躍し、ハイズマン賞を受賞するなど、輝かしい経歴を誇ります。

ハイスクール時代の輝かしい実績

カリフォルニア州の強豪高校でQBとして活躍したヤングは、4年目のシーズンに4,528パスヤード、58タッチダウンという驚異的な記録を樹立。ロサンゼルス・タイムズの最優秀選手賞、カリフォルニア州のゲータレード年間最優秀選手賞、USAトゥデイの高校最優秀攻撃選手賞など、数々の栄誉に輝きました。高校通算では、13,520パスヤード、150タッチダウンを記録し、世代最高のQBとして主要サイトから5つ星評価を獲得。当初はUSCへの進学を予定していましたが、後にアラバマ大学への進学を決意しました。

アラバマ大学での成功

アラバマ大学では、1年目の2020年シーズンは控えQBとして9試合に出場。156パスヤード、1タッチダウンを記録し、チームはCFPナショナルチャンピオンシップで優勝しました。翌2021年シーズンからは先発QBに定着し、その才能を本格的に開花させます。アーカンソー大学戦では、アラバマ大学のQBとして1試合最多となる559パスヤードを記録。チームを2年連続でCFPナショナルチャンピオンシップに導きました。このシーズン、ヤングはパス成功率67%、4,872パスヤード、レーティング167.4という素晴らしい成績を残し、アラバマ大学出身のQBとしては史上初となるハイズマン賞を受賞。その他にも、AP通信カレッジフットボール最優秀選手賞、SEC最優秀攻撃選手賞など、数々の賞を受賞しました。2022年シーズンもエースQBとして活躍し、ユタ州立大学との開幕戦では195パスヤード、100ランヤードを記録して勝利に貢献。シーズン終了後、2023年のNFLドラフトにアーリーエントリーしました。

NFLでの挑戦：カロライナ・パンサーズへ

2023年のNFLドラフトでは、カロライナ・パンサーズから全体1位指名を受けました。これは、パンサーズがシカゴ・ベアーズからD・J・ムーアとのトレードで獲得した指名権でした。ルーキー契約は4年総額3,790万ドル。アトランタ・ファルコンズとの開幕戦でNFLデビューを果たし、ヘイデン・ハーストへのパスでキャリア初のタッチダウンを記録。しかし、ジェシー・ベイツに2つのインターセプトを喫し、チームは敗れました。第3週は足首の捻挫で欠場。第8週のヒューストン・テキサンズ戦で235パスヤード、1タッチダウンを記録し、NFL初勝利を挙げました。第15週のファルコンズ戦では、167パスヤード、95ヤードの決勝ドライブを成功させ、チームの連敗を6でストップ。翌週のグリーンベイ・パッカーズ戦では、312パスヤード、2タッチダウンを記録するなどシーズン最高のパフォーマンスを見せましたが、チームは惜しくも敗れました。シーズン全体では、2,877パスヤード、パス成功率59.8％、11タッチダウン、10インターセプトという成績でした。

人物像

ヤングは、同学年で同じQBのC・J・ストラウドとは高校時代からの親友。2023年のNFLドラフトでは、ヤングが全体1位、ストラウドが2位で指名され、話題となりました。今後のNFLでの活躍が期待される、注目の若手QBです。

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