プエルタサウルス

プエルタサウルスについて

プエルタサウルス（学名: Puertasaurus）は、白亜紀後期に現在のアルゼンチン・パタゴニア地域に存在したティタノサウルス類の一種です。この恐竜は、カンパニアンからマーストリヒチアン（約7600万から7000万年前）までの期間に生息していました。プエルタサウルスの模式種であるプエルタサウルス・レウイリ（Puertasaurus reuili）は、2001年に発見され、その名称は発見者であるパブロ・プエルタとサンティアゴ・レウイルへの敬意を表しています。現存する化石は主に部分的な脊柱と数種類の椎骨から構成されており、そのためこの恐竜の全体像を明らかにするにはさらなる研究が必要ですが、いくつかの特徴が分かっています。

解剖学的特徴

プエルタサウルスのホロタイプ（標本）はMPM 10002号で、これには4つの椎骨が含まれています。その中でも、最も大きな胴椎は高さ1.06メートル、幅1.68メートルに達し、現在知られている竜脚類の中で最も太い椎骨の一つとされています。特に、この椎骨は肋骨を支える突起が非常に発達しており、骨構造は幅広いスペード型を形成しています。この特徴は、アルゼンチノサウルスのような他の巨大な竜脚類と同程度の大きさを持つことを示唆しています。また、控え壁を欠いた単純な形の横棒を持っていることも大きな特徴です。

サイズに関する推定

プエルタサウルスを記述した古生物学者フェルナンド・ノバスは、この恐竜の全長を約35メートルから40メートル、体重を80トンから100トンの範囲で見積もっています。このサイズは地上最大の恐竜の一つとされ、アルゼンチノサウルスに匹敵すると考えられます。しかし、別の古生物学者であるグレゴリー・ポールによると、全長は約30メートル、体重は少なくとも50トンとされています。また、ハートマンはこの情報を考慮し、全長は約27メートル、体重は60トンから70トン程度と示唆しています。

分類

プエルタサウルスは、ティタノサウルス類の中でもロンコサウリアに分類されます。このグループには、非常に巨大なフタロンコサウルスや、それよりもやや小型なメンドザサウルスが含まれます。この分類は、プエルタサウルスが持つ骨格の特徴から判断されています。

地質年代と生息環境

プエルタサウルスは、南パタゴニアの地層で見つかり、最初はマーストリヒチアンのパリアイケ累層に関連付けられていましたが、その後、層序学的な再評価により、現在はマタアマリラ累層（セノマニアンからサントニアン）と再記載されています。その後、現在のセロフォルタレーサ累層（カンパニアンからマーストリヒチアン）において新たに解釈され、同じ層からはドレッドノータスなど、他の大型のティタノサウルス類も発見されています。これにより、白亜紀末のパタゴニアには大型の竜脚類が多様に生息していたことが示唆されています。とはいえ、プエルタサウルスのさらなる研究が進むことで、彼らの生態や生息環境についての新たな知見が得られることが期待されています。

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