プラサンは、1985年に設立された
イスラエルの自動車メーカーです。旧称はプラサン
ササ(ACS)株式
会社で、現在はプラサン
ササ株式
会社として法人化されています。
事業内容
プラサンは、主に以下の事業を展開しています。
特注車両装甲システムの設計・製造: 顧客のニーズに合わせた装甲システムを開発し、車両の防御力を高めます。
シャシーアップアーマーの開発: 車両のシャシーを強化し、地雷やIED(即席爆発装置)からの保護性能を向上させます。
軽量軍用戦術トラック、装甲兵員輸送車の開発・製造: 軍事用途に特化した車両を開発し、兵士の輸送や戦闘支援を行います。
固定翼機、回転翼機、商用車用増加装甲キットの開発: 航空機や商用車に装着可能な装甲キットを開発し、防御力を向上させます。
個人保護装甲の供給: 個人用の防弾ベストやヘルメットなどを提供し、兵士や警察官の安全を確保します。
プラサンは、
イスラエル北部にある農村共同体、
ササ (
キブツ) が100%所有する非公開企業です。従業員数は1,300人に達し、米国やフランスにも拠点を展開しています。
米軍との協力
プラサンの装甲は、アメリカ軍の
MRAP(耐地雷・伏撃防護車両)に広く使用されています。駐
イスラエル米国大使は、プラサンの装甲が数え切れないほどのアメリカ人の命を救ってきたと述べています。これは、プラサンの技術力の高さと、アメリカ軍からの信頼の厚さを示しています。
世界への展開
プラサンの製品は、世界中の警察や国境警備隊にも販売されています。サンパウロの憲兵用に作られた特殊車両は、24人の戦闘員を輸送でき、日中および夜間の視覚システムを装備しており、ブラジルでのオリンピックで使用されました。これは、プラサンの製品が、様々な国の治安維持に貢献していることを示しています。
技術革新
プラサンは、マックスプロ、
MRAP、
M-ATVなどの車両の乗員と装備を保護するための、車両キャビン、シャシー、V字型車体キットなどの技術革新を行ってきました。これらの技術は、兵士の生存率向上に大きく貢献しています。
炭素繊維複合材
プラサンは、自動車用複合材製造施設を持っており、
シボレー・コルベットZ06のカーボンファイバーフェンダーや、ZR1のボンネットなどを製造しています。また、バイパーSRT-10 ACRのリアスポイラーなども成形しています。自動車業界においても、プラサンの技術力が高く評価されていることが分かります。
受賞歴
2017年5月、プラサン
ササと同社CEOは、米国防産業協会のレッドボール・エクスプレス賞を受賞しました。これは、同社の軍事分野への貢献が認められたものです。
主な製品
プラサンは、以下の装甲車体を設計・製造しています。
プラサン サンドキャット
ティグリス
プラサン ガーダー
M-ATV
マックスプロ
その他多数
プラサンは、装甲車両の分野で世界をリードする企業であり、今後も革新的な技術と製品を提供し続けることが期待されます。