プロジェクトチームDoGA

プロジェクトチームDoGA（Project Team DoGA）は、1985年に設立された日本の個人CGアニメーション制作普及団体です。大阪大学コンピュータクラブや京大マイコンクラブなどの共同研究プロジェクトとして発足し、パーソナルCGアニメーションの振興を主な目的として活動してきました。1993年には株式会社ドーガを設立し、更なる活動の展開をしています。

主な活動

プロジェクトチームDoGAは、以下のような活動を幅広く展開しています。

CGアニメ制作システムの開発・配布:
DoGAは、CGアニメーション制作のためのシステム開発を行い、その普及に力を注ぎました。「DoGA CGAシステム」は、その代表的なもので、初期にはX68000用のソフトウェアとして発表され、その後Windows版の「DOGA-L1」も開発されました。これらのシステムは、多くの個人アニメーターがCGアニメーション制作を始めるきっかけとなりました。
CGアニメコンテストや上映会の主催:
毎年春に開催される「CGアニメコンテスト」は、アマチュアからプロまで多くのCGアニメーション作家が参加するイベントです。また、上映会を通して、CGアニメーションの魅力を広める活動も行っています。
CGアニメのPR活動:
CGアニメーションの普及のため、様々なPR活動を展開しています。作品発表の場を提供することで、CGアニメーションの認知度向上に貢献しています。
CGアニメ作家の育成と作家間の交流の促進:
CGアニメーション作家の育成にも力を入れており、作家同士の交流を促進することで、業界全体の発展を目指しています。1998年からは、「CG合宿」というイベントも開催し、受賞者を中心とした作家たちの交流の場を提供しています。
CGアニメの企画・制作:
CGアニメーションの企画・制作も手掛けており、技術的な開発だけでなく、作品制作にも積極的に関わっています。

歴史

DoGAの歴史は、日本のパーソナルCGアニメーションの歴史と深く結びついています。

1985年: 大阪大学コンピュータクラブや京大マイコンクラブなどの共同研究プロジェクトとして結成。
1989年3月: 第1回CGアニメコンテスト（CGAコンテスト）を開催。以後、毎年春に開催。
1989年9月: パソコン（X68000）用のCGアニメ制作ソフト「DoGA CGAシステム Ver.1」を発表。フリーウェア、シェアウェアとして配布。
1992年: 「DoGA CGAシステム」がX68000専門誌「Oh!X」の付録ディスクに収録され、多くのユーザーに利用される。
1993年4月: 法人格を取得し、株式会社ドーガを設立。
1996年8月: Windows用のCGアニメ制作ソフト「DOGA-L1」を発表。
1998年4月: テレビアニメ『ロスト・ユニバース』のCGパート制作を株式会社ドーガが担当。
1998年秋: CGアニメコンテスト受賞者を中心とした「CG合宿」を毎年開催。

DoGA CGAシステム

DoGAが開発した「DoGA CGAシステム」は、初期のパソコンCGアニメーション制作環境を大きく変えた画期的なシステムです。X68000版は、多くの個人アニメーターに利用され、CGアニメーションの裾野を広げました。その後、Windows版として登場した「DOGA-L1」も、初心者でも比較的容易にCGアニメーション制作に取り組めるように設計されています。

まとめ

プロジェクトチームDoGAは、日本のパーソナルCGアニメーションの発展に大きく貢献した団体です。CGアニメーション制作システムの開発・配布、CGアニメコンテストの開催、作家の育成など、多岐にわたる活動を通して、多くのクリエイターに影響を与えてきました。その活動は、今日のCGアニメーション業界の礎を築いたと言えるでしょう。

関連情報

関連項目:
PLAY Animation
外部リンク:
PROJECT TEAM DoGA
株式会社ドーガ
* DoGA 公式ツイッター

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