ベニントン (空母)

USS ベニントン (CV/CVA/CVS-20)

アメリカ海軍のエセックス級航空母艦「ベニントン」は、その艦歴において、数々の重要な作戦に参加し、様々な変遷を経験しました。本艦は、アメリカ独立戦争のベニントンの戦いにちなんで命名され、2隻目の同名艦です。

愛称は「ビッグ・ベン」や「ベニー」として親しまれ、初期から強力な着艦装置を備えていたため、不具合を起こした艦載機の収容を担当することも多く、「Cripple Ship（故障艦）」とも呼ばれました。

起工から第二次世界大戦終結まで

1942年12月15日、ニューヨーク海軍造船所で起工し、1944年2月26日に進水、同年8月6日にJ. B. サイクス大佐の指揮下で就役しました。就役後、「ベニントン」は太平洋戦線に投入され、ウルシー環礁を拠点に日本本土、小笠原諸島、沖縄への攻撃に参加。沖縄戦では戦艦「大和」撃沈に貢献しました。しかし、1945年6月には台風により飛行甲板が大きく損傷し、修理のためレイテ島に後退しました。

修理完了後は再び日本本土攻撃に参加し、終戦後は日本占領支援任務に従事。1945年9月2日には、日本の降伏調印式典で、その艦載機が東京湾上空を飛行しました。その後、アメリカ本土に帰還しましたが、大戦終結に伴う海軍の縮小により、予備役となりました。

近代化改装と再就役

一度は予備役となった「ベニントン」ですが、ジェット機運用に対応するため、近代化改装を受けることになります。1950年10月30日から改装が開始され、1952年11月13日にはCVA-20として再就役しました。再就役時には、飛行甲板の拡張や武装の変更が行われ、R.H. ヒレンコーター海軍少将からは「我が艦隊で現在最も近代的な空母」と称賛されました。

事故と更なる改装

1953年4月28日にはキューバ近海で爆発事故が発生し、11名が死亡、翌1954年5月26日にはカタパルトの爆発事故により103名が死亡、201名が負傷するという大惨事を経験しました。この事故の後、「ベニントン」は修理とともに更なる近代化改装(SCB-125)を受け、1955年5月に完了しました。

ベトナム戦争と退役

近代化改装後、「ベニントン」はベトナム戦争に参加し、1966年には試作VTOL輸送機XC-142の実験任務、1967年12月にはアポロ4号の回収任務にも参加するなど、多岐にわたる任務を遂行しました。

そして、1970年1月15日に退役し、1989年9月20日に除籍された後、1994年1月12日に売却、インドで解体されました。

戦功

「ベニントン」は、第二次世界大戦での戦功により3つの従軍星章、ベトナム戦争での戦功により4つの従軍星章を受章しています。

ギャラリー

脚注

Naval Accidents 1945 - 1988

外部リンク

USS BENNINGTON
USS Bennington (CV 20)
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Navy Ships in WWII Dazzle Camouflage 1944-1945 Aircraft Carriers Fleet Carriers USS Bennington

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