ベネズエラ陸軍

ベネズエラ陸軍

ベネズエラ陸軍（西：Ejercito Bolivariana de Venezuela）は、ベネズエラの国土防衛を担う陸軍組織です。陸軍総司令官を頂点とし、多岐にわたる部隊と装備を有しています。ここでは、その組織構造、各部隊の役割、そして保有する装備について詳しく解説します。

組織

陸軍は、陸軍総司令官（Comandante General de la Ejército）の指揮下に置かれています。組織は以下の通りです。

陸軍監査部
監査局
機密調査局
計画統制課
陸軍官房
法務課
秘書課
歩兵RRPP課
兵営監
陸軍参謀本部
人事局
情報局
作戦局
計画局
電算局
情勢局
陸軍一般集団（Comando General del Ejército）
陸軍学校集団（Comando de las Escuelas del Ejército）
陸軍兵站集団（Comando Logístico del Ejército）
陸軍航空集団（Comando Aviación del Ejército）
調達局
会計局

2007年時点での兵力は、現役兵総員34,000人（うち徴集兵27,000人）、予備役8,000人です。

主要部隊

陸軍は、複数の師団と旅団で構成されています。

第1歩兵師団：マラカイボに司令部を置き、スリア州、ファルコン州、ララ州、ポルトゥゲーサ州、ヤラクイ州を管轄。
第2歩兵師団：サンクリストバルに司令部を置き、タチラ州、メリダ州、バリナス州、トルヒーリョ州を管轄。
第3歩兵師団：カラカスに司令部を置き、首都地区、ミランダ州、アンソアテギ州、モナガス州、スクレ州を管轄。
第4機甲師団：マラカイに司令部を置き、アラグア州、カラボボ州、グアリコ州を管轄。
第5ジャングル歩兵師団：シウダ・ボリバルに司令部を置き、ボリバル州、アマソナス州、デルタアマクロ州、アプレ州を管轄。
第6空中機動・自動車化騎兵師団：サンフェルナンドに司令部を置き、アプレ州、バリナス州を管轄。

これらの師団は、それぞれの管轄地域における防衛と治安維持を担当しています。また、落下傘部隊や予備軍団なども存在し、多様な任務に対応できる体制を整えています。

装備

陸軍は、様々な種類の装備を保有しています。

戦車：T-72B1V、AMX-30、AMX-13、スコーピオンなどを装備。
装甲車：ドラグーン300、BMP-3、AMX-13 VTT-VCIなどを装備。
火砲：AMX-13/LAR-160、M114 155mm榴弾砲、M101 105mm榴弾砲などを装備。
ミサイル：IMI MAPATS ATM、ボフォース RBS 70 PSAMなどを装備。
小火器：AK-103、グロック17、M4カービンなどを装備。
航空機：IAI アラバ（固定翼機）、Mi-17V-5（回転翼機）などを装備。

これらの装備は、陸軍の戦闘能力を支える重要な要素です。特に、T-72B1V戦車やBMP-3装甲車は、陸軍の機動性と火力を高める上で重要な役割を果たしています。

まとめ

ベネズエラ陸軍は、国土防衛の要として、多様な組織と装備を有しています。各部隊は、それぞれの管轄地域における防衛と治安維持を担当し、国の安全保障に貢献しています。装備の近代化も進められており、今後の発展が期待されます。

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