ベロー・ウッド (強襲揚陸艦)

USS ベロー・ウッド (LHA-3)

USS ベロー・ウッド (LHA-3) は、アメリカ海軍が運用していたタラワ級強襲揚陸艦の3番艦です。艦名は、第一次世界大戦におけるアメリカ海兵隊とドイツ軍との激戦地であるベロー・ウッドの戦いに由来します。この名称を持つ艦としては2隻目となります。

概要

ベロー・ウッドは、従来の強襲揚陸艦、ドック型揚陸艦、ドック型輸送揚陸艦、貨物揚陸艦という4種類の揚陸艦が個別に担っていた機能を統合した艦です。これにより、海兵隊の一個上陸大隊とその装備を迅速かつ効率的に輸送・揚陸する能力を有していました。

艦歴

1973年3月5日: ミシシッピ州パスカグーラのインガルス造船所にて起工
1977年4月11日: 進水
1978年9月23日: T・C・スティール大佐の指揮下、就役。サンディエゴ海軍基地を母港とする。
1979年: ハワイ沖で本格的な運用を開始。ロングビーチ海軍造船所にて機関のオーバーホールを実施。
1981年1月: 初めての展開。150名のベトナム人避難民を救助し、乗組員は人道支援章を受章。3度の大規模演習と8度の港湾訪問を実施。
1982年8月: 2度目の展開。Jade Tiger 83 を含む4度の大規模揚陸演習に参加。
1984年1月～7月: 3度目の配備。その後、ピュージェット・サウンド海軍造船所にて11ヶ月に及ぶ広範囲なオーバーホールを実施。
1987年1月: 4度目の展開。第二次世界大戦以来、アリューシャン列島で初めて行われた冬季揚陸演習を含む4度の大規模演習に参加。AV-8B ハリアー垂直離着陸機を導入。航空機運用の安全性に対してフラットレー提督記念章を受章。
1989年1月: 西太平洋へ出航。韓国での演習「チームスピリット89」や、フィリピン、韓国での演習「ヴァリアント・アッシャー」に参加。10月4日には、アメリカ合衆国を訪問したソ連の国防大臣が乗艦。
2005年10月28日: 退役
2006年7月13日: リムパック06の標的艦としてハワイ沖で海没処分

ベロー・ウッドは、その長きにわたる艦歴において、数々の作戦や演習に参加し、人道支援活動も行うなど、アメリカ海軍の重要な一翼を担いました。

外部リンク

United Shield Pictures Aboard USS Belleau Wood at greenmarines.com
USS Belleau Wood at history.navy.mil
USS Belleau Wood at Navsource.org
USS Belleau Wood at Navysite.de
USS Belleau Wood Veterans' Association homepage
Honolulu Advertiser article about ship in mothballs
Pictures of the sinking of USS Belleau Wood at StrategyPage.com
* USS Belleau Wood history at U.S. Carriers

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