ホテル京急

株式会社ホテル京急について

株式会社ホテル京急は、かつて東京都港区に存在したホテルパシフィック東京（現SHINAGAWA GOOS・京急EXホテル品川）、ホテル・グランパシフィック・メリディアン（現グランドニッコー東京 台場）、および高輪京急ホテル（現京急EXホテル 高輪）を統括・経営していた京浜急行電鉄の完全子会社でした。2013年3月に清算され、その歴史に幕を閉じました。

ホテル京急の沿革

1970年2月、京浜急行電鉄は子会社として株式会社ホテルパシフィック東京を設立しました。翌1971年7月には、同社が「ホテルパシフィック東京」を開業し、ホテル事業に本格的に参入しました。1979年4月にはホテルメリディアンチェーンと提携し、国際的なホテルネットワークとの連携を強化しました。

1989年4月には、株式会社高輪京急ホテルが「高輪京急ホテル」を開業し、1993年4月には株式会社ホテルパシフィック千葉が「ホテルパシフィック千葉」を開業しました。ホテル事業を拡大していく中で、1996年2月には株式会社高輪京急ホテルを吸収合併し、株式会社ホテルパシフィック東京は株式会社ホテル京急へと社名を変更しました。

1998年3月には、株式会社ホテルパシフィック千葉が「ホテルパシフィック千葉」から撤退。同年6月には京急都市開発株式会社が東京・お台場に「ホテル・グランパシフィック・メリディアン」を開業しました。2002年3月には京急都市開発株式会社を吸収合併し、「ホテル・グランパシフィック・メリディアン」の運営を継承しました。

2004年7月には、中華料理部門を独立させ、株式会社楼蘭を設立しました。しかし、2005年7月にはホテル・グランパシフィック・メリディアンの運営を分離し、株式会社ホテルグランパシフィックへ移行しました。その後、2007年5月には株式会社楼蘭を吸収合併し、ホテル事業の再編が行われました。

2008年4月には、株式会社京急パシフィックホテルズを設立し、ホテル京急とホテルグランパシフィックが運営する3ホテルのブランド戦略、セールス業務、管理業務を統括しました。同年5月には、メリディアン（スターウッド・ホテル&リゾート）との提携を解消し、2008年6月にはプリファード・ホテル・グループと提携し、「パシフィックホテルズ」を結成しました。

2010年9月にはホテルパシフィック東京が閉館、2011年9月には高輪京急ホテルも閉館しました。そして、2013年3月には清算手続きを完了し、株式会社ホテル京急は解散しました。

かつて運営していたホテル

ホテルパシフィック千葉：千葉県千葉市に位置し、1993年に開業しましたが、1998年3月に撤退しました。その後は東横インやホテルグリーンタワー千葉として運営されましたが、2011年に営業を終了しました。
京急富津観光ホテル：千葉県富津市にて運営していたクアハウス兼観光ホテルで、温泉を利用していました。京急創業70周年記念として京急油壺マリンパークと同時期に開業しましたが、2001年に営業を休止し、廃業しました。
ホテル グランパシフィック LE DAIBA：2005年7月に株式会社ホテルグランパシフィックに会社分割され、2016年5月にはホテルオークラグループに売却され、現在はグランドニッコー東京 台場として運営されています。
ホテルパシフィック東京：2010年9月に閉館し、現在はSHINAGAWA GOOS・京急EXホテル品川となっています。
高輪京急ホテル：1989年3月31日に開業し、2011年9月末に閉館しました。その後、京急EXイン高輪として再開業し、2018年10月1日に京急EXホテル 高輪にリブランドされました。

京急グループホテル

株式会社ホテル京急は、京急グループの一員として、多様なホテルブランドを運営していました。

かつての関連会社

株式会社楼蘭：広東料理レストランを運営しており、4店舗を展開していました。2007年にホテル京急と合併しました。

脚注

京急グループ（京浜急行電鉄）
京急EXイン
楼蘭チェーンのご案内

これらの情報から、株式会社ホテル京急が、ホテル運営を通じて、京急グループの事業拡大に貢献していたことがわかります。また、時代の変化に対応しながら、ホテルブランドの再編や事業譲渡など、柔軟な経営を行っていたことがうかがえます。

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