ホルヘ・ポサダ

ホルヘ・ラファエル・ポサダ・ビジェタ

ホルヘ・ラファエル・ポサダ・ビジェタ（Jorge Rafael Posada Villeta）は、1970年8月17日にプエルトリコのサンフアンで生まれた元プロ野球選手です。主にニューヨーク・ヤンキースで捕手として活躍し、右投両打のスイッチヒッターとして知られています。彼はデレク・ジーター、アンディ・ペティット、マリアノ・リベラと共に「Core Four」として知られ、ヤンキースのフランチャイズ・プレイヤーとして長年チームを支えました。オールスターには5回選出され、2015年には背番号20がヤンキースの永久欠番に指定されるなど、その功績は高く評価されています。

経歴

ホルヘ・ポサダは野球一家に生まれ、幼少期からスポーツに親しみました。地元の大学では、野球だけでなくバスケットボールやバレーボールにも挑戦し、1990年にはヤンキースからドラフトで指名されプロ入りしました。マイナー時代は多様なポジションを経験し、1995年にメジャーデビューを果たします。

デビュー以降の数年間は出場機会が限られていましたが、1997年から徐々に成績を伸ばし、1998年にはチームのワールドシリーズ制覇に貢献しました。2000年からは正捕手としての地位を確立し、打撃でも重要な戦力として活躍。特に2003年には自己最多となる30本塁打と101打点を挙げ、MVP投票でも高評価を受けました。

とはいえ、ポサダのキャリアには困難な時期もありました。2004年、顔面にボールが直撃し鼻骨を骨折。その後も怪我に悩まされることが多く、打撃成績のバラつきが目立ちました。2008年には肩の故障でキャリア初の故障者リストに入るなど、彼のキャリア後半は試練の連続でした。

2011年には主に指名打者として出場し、シーズン終了後には自由契約となります。引退は2012年に決まりましたが、ヤンキースからの評価は高く、2015年には永久欠番が発表されました。

プレースタイル

ポサダはヤンキースでヨギ・ベラ以来の強打の捕手とされ、シーズン30本塁打以上を達成した捕手は彼を含めて数人に過ぎません。彼はスイッチヒッターで、左打ちではシャープなヒットを、右打ちではパワーヒットを狙える打者でした。出塁率が高く、四球も多かった反面、三振も目立ちました。

守備面では強肩を誇りますが、捕球や送球に課題があり、盗塁阻止率はあまり芳しくありませんでした。特にバウンドしたボールに悩まされ、ゴールドグラブ賞とは無縁でした。

人物・エピソード

ポサダは個性的な選手で、監督であるジラルディとの関係性も興味深いものです。両者はポジション争いを経て互いに高め合う仲でしたが、時折問題も抱えていました。また、彼は息子の病気をきっかけに「ホルヘ・ポサダ基金」を設立し、周囲への支援も行っています。

ポサダのユーモア溢れるエピソードや、その生き方はファンにとって印象深いものであり、彼の軌跡は野球界に大きな影響を与えました。

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